熊川(読み)コモガイ

精選版 日本国語大辞典「熊川」の解説

コモ‐ガイ【熊川】

〘名〙 (Gom-gai)⸨コモガエ⸩ 高麗茶碗(こうらいちゃわん)の一種。一六世紀ごろに焼成されたもので、胎土(たいど)は紫色で粗く釉(うわぐすり)は灰白色、縮緬皺(ちりめんじわ)がある。口辺は反(そ)り返り、茶溜りにといっている円形のくぼみがあり高台は大きい。作調によって鬼熊川・真熊川、紫熊川などに分ける。名称はこの種の茶碗が朝鮮の釜山に近い、熊川(コモガイ)から積出されたことによるという。熊川茶碗
※浮世草子・好色敗毒散(1703)四「井戸、三島、粉引(こひき)、熊川(コモガヘ)などの茶碗は縄からげにして」

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デジタル大辞泉「熊川」の解説

コモガイ【熊川】

《〈朝鮮語〉》高麗こうらい茶碗の一。口縁が反り返り、高台が大きく、見込みに鏡とよばれる円形のくぼみがある。熊川・鬼熊川などに分けられる。朝鮮半島南東部の港、熊川から積み出されたための称といわれる。

くま‐がわ〔‐がは〕【熊川】

栃木県北東部を流れる川。那珂川水系、蛇尾さび支流の一。那須塩原市黒滝山(標高1754メートル)東斜面にを発し、那須野ヶ原を流れ大田原市蛇尾川に注ぐ。長さ29.6キロ。

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世界大百科事典内の熊川の言及

【上中[町]】より

…古くから開けた地で,4~5世紀の古墳が多く,西塚,上の塚,中の塚,上船塚,下船塚の5基の前方後円墳は史跡に指定されている。交通の要衝にあり古代から京都との交流が盛んで,若狭街道沿いの熊川は宿場町として発展,江戸時代には小浜藩の口留番所が置かれた。現在も街道筋は往時の面影を残している。…

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