素肌(読み)スハダ

デジタル大辞泉 「素肌」の意味・読み・例文・類語

す‐はだ【素肌/素膚】

むき出しの肌。化粧したり衣類をつけたりしていない肌。「―のきれいな人」「浴衣を―にじかに着る」
甲冑かっちゅうなどを身につけていないこと。
「その矢…―なる身に少しも立たずして」〈太平記・三〉
[類語]地肌皮膚かわはだはだえ肌膚きふ上皮うわかわ外皮がいひ表皮ひょうひスキン

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「素肌」の意味・読み・例文・類語

す‐はだ【素肌・素膚】

  1. 〘 名詞 〙
    1. (イ) むき出しのはだ。おしろいや衣服などをつけないはだ。〔塵芥(1510‐50頃)〕
      1. [初出の実例]「鳥肌だちし此素肌(スハダ)殿御のかほはうすずみに」(出典黄表紙江戸生艷気樺焼(1785)下)
    2. (ロ) むき出しの物の表面。何かでおおったり加工したりしていない、物の表面。
      1. [初出の実例]「ただこれがコンクリートの素肌露きだしで」(出典:新西洋事情(1975)〈深田祐介〉鎮魂・モスクワ郊外六十キロ)
  2. 甲冑(かっちゅう)を身につけないこと。鎧(よろい)などの防具を身につけていないこと。
    1. [初出の実例]「人は鎧の上に碇を置、冑の上に鎧を重て、身を重してゐればこそ沈むに、是はすはたにて、而も究竟の水練也」(出典:源平盛衰記(14C前)四三)

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普及版 字通 「素肌」の読み・字形・画数・意味

【素肌】そき

白い肌。

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