(読み)ハダ

デジタル大辞泉 「肌」の意味・読み・例文・類語

はだ【肌/膚】

人のからだを覆う表皮皮膚はだえ。「を刺す寒気
物の表皮。「木の」「山
気質気性。「研究者」「が合わない友達」
[下接語]青肌赤肌荒れ肌勇み肌岩肌絵肌鏡肌片肌きおい肌木肌さめ地肌しら素肌玉の肌鉄火肌伝法肌鳥肌にい如来にょらい羽二重肌ひと肌・人肌まい饅頭まんじゅうもちもろ山肌やわ雪肌
[類語](1皮膚はだえ肌膚きふ地肌じはだ上皮うわかわ外皮がいひ表皮ひょうひスキン/(3さが気性気質性向性情性格気象気立て気前心ばえ心根心柄じょうたち性分性質本性本能天性気心気風人となり人間性キャラクター気質かたぎ肌合い家風精神

き【肌】[漢字項目]

常用漢字] [音]キ(呉)(漢) [訓]はだ
〈キ〉はだ。はだえ。「肌膚肌理きり玉肌雪肌
〈はだ〉「肌着肌身赤肌片肌木肌鮫肌さめはだ地肌素肌鳥肌人肌諸肌もろはだ山肌柔肌やわはだ
難読肌理きめ黄肌きわだ肌衣はだぎ

はだ‐え〔‐へ〕【肌/膚】

皮膚。はだ。
ししつきの豊な、ふっくりとした―」〈鏡花高野聖
[類語]皮膚肌膚きふ地肌じはだ上皮うわかわ外皮がいひ表皮ひょうひスキン

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精選版 日本国語大辞典 「肌」の意味・読み・例文・類語

はだ【肌・膚】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 人などの皮膚。はだえ。また、からだ。
    1. [初出の実例]「赤らひく秦(はだ)も触れずて寝たれども心を異には我が思はなくに」(出典万葉集(8C後)一一・二三九九)
  3. 物を覆い包んでいる、外側の皮。うわかわ。表皮。また、物の表面。〔十巻本和名抄(934頃)〕
    1. [初出の実例]「赤土の肌(ハダ)を生々しく露出した様子に」(出典:門(1910)〈夏目漱石〉七)
  4. 木材などの表面に見られるきめ。
    1. [初出の実例]「こまの紙の、はだこまかに、なごうなつかしきが」(出典:源氏物語(1001‐14頃)梅枝)
  5. はだこそで(肌小袖)」「はだぎぬ(肌衣)」の略。
    1. [初出の実例]「具足はだより、綿の目を虱とや云ふとて出しければ」(出典:仮名草子・仁勢物語(1639‐40頃)下)
  6. その人がもっている気質や気性。
    1. [初出の実例]「こふ云はだの客は、女郎をひいてあそぶをのみ色男とさだめ」(出典:洒落本・傾城買四十八手(1790)やすひ手)

はだ‐え‥へ【肌・膚】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 人や獣類のからだの表面をおおう皮。はだ。〔新訳華厳経音義私記(794)〕
    1. [初出の実例]「身きよくしてはたえうるはしきは」(出典:観智院本三宝絵(984)下)
  3. 刀剣の身の表面。
    1. [初出の実例]「はだゑはいかやうにあるぞ」(出典:狂言記・長光(1660))

しし‐え‥へ【肌】

  1. 〘 名詞 〙 皮膚。はだえ。
    1. [初出の実例]「肌 ハダヘ カハヘ シシヘ モモ」(出典:観智院本名義抄(1241))

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普及版 字通 「肌」の読み・字形・画数・意味


常用漢字 6画

[字音]
[字訓] はだ

[説文解字]

[字形] 形声
声符は几(き)。〔説文〕四下に「なり」とあり、肌膚は筋骨に対する語。〔春秋繁露、度制〕に「肌膚は血氣のなり」とみえ、人の健康度のしるしとされた。

[訓義]
1. はだ、はだえ。
2. にく、皮下の肉。
3. からだ。

[古辞書の訓]
〔新字鏡〕肌 加波倍(かはべ) 〔和名抄〕肌 賀波倍(かはべ) 〔名義抄〕肌 ハダヘ・カハベ・シシベ・モモ

[熟語]
肌液・肌革・肌膏・肌骨・肌色・肌雪・肌体・肌肉・肌膚・肌肪・肌腴・肌理・肌慄・肌力
[下接語]
按肌・寒肌・頰肌・凝肌・玉肌・瓊肌・香肌・皓肌・細肌・削肌・死肌・柔肌・酔肌・雪肌・仙肌・素肌・肌・鳥肌・透肌・軟肌・皮肌・氷肌・膚肌・豊肌・磨肌・曼肌・密肌・明肌

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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