デジタル大辞泉 「終ぞ」の意味・読み・例文・類語 つい‐ぞ〔つひ‐〕【▽終ぞ】 [副]《名詞「つい(終)」+終助詞「ぞ」から》あとに打消しの語を伴って、その行為や状態をまだ一度も経験したことがない意を表す。今まで一度も。いまだかつて。「彼のうわさは終ぞ聞いたこともない」「終ぞ見かけない人」[類語]いまだ・まだ・なお・いまだに・今なお・今もって・なおも・依然・未然・未発・相変わらず・矢張り・やっぱり・なおかつ・まだまだ・いまだ嘗て・今のところ・今に至るも 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「終ぞ」の意味・読み・例文・類語 つい‐ぞつひ‥【終ぞ】 〘 副詞 〙 ( 名詞「つい(終)」に助詞「ぞ」がついてできたもの ) =ついに(終━)③[初出の実例]「こなんの様な気随者をつひぞ見ぬ」(出典:浄瑠璃・男作五雁金(1742)越後町局炭火)「これまでついぞ参る様な御ゑんもないが」(出典:人情本・春色梅児誉美(1832‐33)四)「自分も少しは喋ればよかったと思うのだが、ついぞそういう機会はないのだった」(出典:がらくた博物館(1975)〈大庭みな子〉犬屋敷の女) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例