依然(読み)イゼン

デジタル大辞泉 「依然」の意味・読み・例文・類語

い‐ぜん【依然】

[ト・タル][文][形動タリ]もとのままであるさま。前のとおりであるさま。語幹だけで副詞的にも用いる。「依然として不景気だ」「旧態依然たる生活」「台風依然南方洋上にいすわっている」
[類語]未だ矢張りなおいまだいまだに今なお今もってなおも未然未発相変わらずやっぱりなおかつまだまだいまだ嘗てつい・今のところ・今に至るも

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精選版 日本国語大辞典 「依然」の意味・読み・例文・類語

い‐ぜん【依然】

  1. 〘 形容動詞ナリ活用タリ 〙 ( 現在では専ら「いぜんとして」の形、または、語幹だけで副詞的に用いる ) ある事物状態長い間変わらないで、同じであるさま。もとのままであるさま。
    1. [初出の実例]「依然秋意今何在。楚水胡山地也南」(出典:法性寺関白御集(1145か)秋意在山水)
    2. 「元興寺の塔依然たる野分かな」(出典:俳諧・夜半叟句集(1783頃か))

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普及版 字通 「依然」の読み・字形・画数・意味

【依然】いぜん

昔のまま。唐・韓〔斉山人の長白山に帰るを送る〕詩 柴門水、依然として在り 一路の山、木の中

字通「依」の項目を見る

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