結政所(読み)カタナシドコロ

デジタル大辞泉 「結政所」の意味・読み・例文・類語

かたなし‐どころ【結政所】

律令制で、大内裏外記庁げきのちょうの南にあって、参議弁官外記などが集まって政務を執った役所結政の座。けっせいしょ。

けっせい‐しょ【結政所】

かたなしどころ

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精選版 日本国語大辞典 「結政所」の意味・読み・例文・類語

かたなし‐どころ【結政所】

  1. 〘 名詞 〙 参議、弁、少納言以下が集まって結政(かたなし)を行なう場所太政官庁の西廊と外記庁の南にあったが、多くは外記結政所が用いられた。結政(かたなし)の座。かたなし。
    1. [初出の実例]「凡式兵二省請印准蔭成選等位記。先令廿張已下。後更定日。参議於弁官結政所捺了」(出典延喜式(927)一一)

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「結政所」の意味・わかりやすい解説

結政所
かたなしどころ

結政とは文書を一つに束ねる意で,政務書類をさす。中古,大内裏の外記庁の南に位置し,参議,弁官,少納言,外記 (げき) らが参集して,政務書類を処理した役所。平安時代中期以降はここで太政官公文を司る外記の政務が多く行われ,火急の場合などはここで文書に印 (結政請印) を押した。

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世界大百科事典(旧版)内の結政所の言及

【結政】より

…平安時代の政務の一つで,公卿が主宰する政に先立って,弁官が文書を整理する行事。またその場所である結政所(かたなしどころ)の略称。〈けっせい〉ともいう。…

※「結政所」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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