コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

結果調節 けっかちょうせつ

2件 の用語解説(結果調節の意味・用語解説を検索)

大辞林 第三版の解説

けっかちょうせつ【結果調節】

果樹などで行われる果実生産の調節。摘蕾てきらい・摘花・摘果などや薬品の使用により、果実の大きさや隔年(表年と裏年)の収穫量の平均化をはかる。

出典|三省堂
大辞林 第三版について | 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

結果調節
けっかちょうせつ

果樹などで行われる果実生産の調節であり、自発的調節と人為的調節とがある。前者は、植物が自発的に離層を形成して落果する生理的落果の現象をいう。後者は、摘果鋏(てきかばさみ)などを用いて行う摘蕾(てきらい)、摘花、摘果や剪定(せんてい)などの間引き的結果調節と、植物ホルモンや薬品などを用いた薬剤摘蕾・摘花・摘果のほか、逆に薬剤などによる落果防止をも包含する。
 生理的落果には、開花後1~2か月の早期におこる早期落果(6月ごろおこるのでジューンドロップJune dropともいう)と、後期におこる後期落果および成熟直前の成熟前落果とがある。生理的落果は、樹体の栄養状態に見合う結果または結実の自己調節作用とみられる。果樹や林木では毎年平均的に結果するものと、なり年(表年)とならない年(裏年)とを交互にする隔年結果性のあるものとがあり、これらの性質は遺伝的なものではあるが、栽培方法によって人為的に調節ができる。
 人為的結果調節では、1果を生産するに必要な葉数、葉‐果率を目安とする。これによると、カキ、日本ナシ、ブドウなどでは1果あるいは1房当り15~20枚を、モモ、温州(うんしゅう)ミカンでは15枚前後、リンゴ、西洋ナシでは30枚前後の葉を必要とする。各果樹でそれぞれ目安にあわせ、開花後なるべく早く摘果するが、カキなどのように早期落果の多いものはそれを見定めてから行う。
 省力栽培化のため石灰硫黄(いおう)合剤(モモ、リンゴ)、DNAアセテート剤(リンゴ摘花)、カーバメイト系殺虫剤(リンゴ摘果)やナフタレン酢酸、インドール酢酸などの植物ホルモンが摘果剤として実用化されつつある。また、カキの早期落果防止にジベレリン、ブドウの「巨峰」の着粒増加にビーナイン、リンゴの後期落果防止に245-TPが効果がある。もちろん完全な着果には、種子がなくとも果実が発育するいわゆる単為結果性がない限り、受粉、受精が必要で、この場合、交配親和性花粉を用いた人工授粉は効果がある。[飯塚宗夫]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
日本大百科全書(ニッポニカ)について | 情報 凡例

今日のキーワード

稀勢の里寛

1986- 平成時代の力士。昭和61年7月3日生まれ。中学卒で鳴戸部屋に入門し,平成14年3月初土俵。16年5月新十両,同年11月には18歳4ヵ月で新入幕をはたす。18年7月新三役小結,21年3月新関...

続きを読む

コトバンク for iPhone