巨峰(読み)キョホウ

デジタル大辞泉 「巨峰」の意味・読み・例文・類語

きょ‐ほう【巨峰】

非常に大きな山。「アルプス巨峰
ある一群の中で、目立ってすぐれているもの。「中古文学の二大巨峰
ブドウの一品種。実は黒紫色で大粒。昭和17年(1942)大井上康がアメリカ系とヨーロッパ系とを交雑して作出。商標名。
[類語](1山岳高山小山山山山並み連山連峰山脈山塊山系山地・山岳地帯・名山秀峰高峰最高峰高嶺大山主峰霊山霊峰/(2最高峰/(3葡萄山葡萄マスカットデラウェア

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精選版 日本国語大辞典 「巨峰」の意味・読み・例文・類語

きょ‐ほう【巨峰】

  1. 商標名。ブドウの四倍性品種の一つ。蔓(つる)がよくのびる。果房、果粒ともに大きく、濃紫色で甘い。

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事典 日本の地域ブランド・名産品 「巨峰」の解説

巨峰[果樹類]
きょほう

関東地方、栃木県地域ブランド
主に下都賀郡岩舟町・下都賀郡大平町中心に生産される。岩舟町のぶどうの生産は50年ほど前に山梨県から苗木を取り寄せて植えたのが始まり。巨峰を中心に約100haほどの作付けが行われ、生産量は県下一。大平町では明治末からブドウ栽培が行われ、現在、約74haのぶどう園が形成されている。巨峰を中心に、キャンベルス、ピオーネ、ベリーAやデラウェアなどの品種が栽培されている。収穫時期はハウス栽培のものは5月上旬から、路地栽培は夏から秋口まで。加工品としてはジャムジュースのほか、巨峰ワインなどもつくられている。

巨峰[果樹類]
きょほう

北陸甲信越地方、長野県の地域ブランド。
北信・長野地域を中心に長野県内各地で生産されている。1950(昭和25)年に栽培が始まった。昼夜温度差が大きく、降水量も少ないため、長野県はぶどう栽培に適する。巨峰は、長野県のぶどう栽培面積のおよそ74%を占める品種。2005(平成17)年には生産量全国第1位となっている。

出典 日外アソシエーツ「事典 日本の地域ブランド・名産品」事典 日本の地域ブランド・名産品について 情報

デジタル大辞泉プラス 「巨峰」の解説

巨峰

山梨県、愛知県、福岡県、鹿児島県、長崎県、栃木県などで生産されるブドウ。果皮は黒紫色で粒は10~12g程度と大粒、果汁が多く上品な甘さで人気が高い。種あり、種なしがあるが、近年は種なしが人気。静岡県の大井上理農学研究所が「石原早生」と「センテニアル」を交配して作出した品種で、1945年に発表、1955年に商標登録。品種名は「石原センテニアル」。

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