江戸時代,キリシタン検索のために実施された方法。キリシタンの信仰対象である聖画像などの踏絵を足で踏ませること。1620年代後半頃,長崎ではじめて実施。当初はキリシタンが棄教したことを証明する手段だったが,17世紀中頃に宗門改が制度化されてからは一般の者へも実施され,キリシタンでないことを証明する手段となった。ただしキリシタンが多数生じた九州に限られるが,宣教師の潜入,漂流民の帰国,崩れなどの際にも実施された。
出典 山川出版社「山川 日本史小辞典 改訂新版」山川 日本史小辞典 改訂新版について 情報
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→踏絵
…江戸時代のキリシタン検索制度である絵踏行事に用いた聖画像をいい,踏む行為を絵踏といったが,しだいに混用して絵踏も踏絵と称した。1628年(寛永5)長崎に始まって1858年(安政5)廃止されるまで九州各地で制度的に実施された。…
※「絵踏」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」