デジタル大辞泉
「総模様」の意味・読み・例文・類語
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総模様
そうもよう
小袖(こそで)模様の一形式。肩裾(かたすそ)模様とか褄(つま)模様など、小袖の限られた部分にのみ模様を置き、他を無地のまま残した形式に対して、小袖全面に模様を配したものをいう。広義に解釈すれば、亀甲(きっこう)とか格子など比較的単純な型を繰り返し、小袖全体をくまなく埋め尽くした形式も含まれるが、普通一般には、小袖をあたかも1枚の画布に見立て、これに御所解(ごしょどき)模様や風景模様など、絵画的な性格の濃厚な模様を表した観賞的な小袖模様をいう。
[村元雄]
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