(読み)ホウ

デジタル大辞泉 「縫」の意味・読み・例文・類語

ほう【縫】[漢字項目]

常用漢字] [音]ホウ(漢) [訓]ぬう
ぬう。「縫合縫製裁縫弥縫びほう
縫い目。「天衣無縫
[名のり]ぬい

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「縫」の意味・読み・例文・類語

ぬいぬひ【縫】

  1. 〘 名詞 〙 ( 動詞「ぬう(縫)」の連用形の名詞化 )
  2. 縫うこと。また、縫いかた。
  3. 縫い目。
    1. [初出の実例]「春風に霞の衣ほころびてぬいさへ見ゆる八重桜かな〈源師時〉」(出典:堀河院御時百首和歌(1105‐06頃)春)
  4. ( 「繍」とも書く ) ぬいとり。刺繍(ししゅう)
    1. [初出の実例]「袖塀のぬいか朽葉の蔦かづら〈良徳〉」(出典:俳諧・犬子集(1633)五)
  5. ぬいどの(縫殿)の寮(つかさ)」の略。〔易林本節用集(1597)〕
  6. ぬい(縫)の司」の略。

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普及版 字通 「縫」の読み・字形・画数・意味


常用漢字 16画

(旧字)
17画

[字音] ホウ
[字訓] ぬう・ぬいめ

[説文解字]

[字形] 形声
声符は(ほう)。〔説文十三上に「鍼(はり)を以て衣を(ぬ)ふなり」、〔広雅、釈詁二〕に「合するなり」とあり、衣服を縫うことをいう。〔周礼天官〕に縫人の職がある。

[訓義]
1. ぬう、ぬいめ。
2. つづりあわせる。

[古辞書の訓]
名義抄 ヌフ・ヌヒメ 〔字鏡集〕 ヌヒモノ・ホコロブ・ツギヌフ・アカイロ・キヌヌウ・ヌイメ・ヌフ

[熟語]
縫衣・縫掖縫腋・縫罅・縫界・縫開縫隙縫工・縫合・縫際・縫刺・縫緝縫織・縫人・縫・縫製・縫線・縫縫綴・縫補・縫聯
[下接語]
衣縫・瓦縫・隙縫・合縫・裁縫・縮縫・新縫・弥縫無縫絡縫

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