文飾(読み)ブンショク

デジタル大辞泉 「文飾」の意味・読み・例文・類語

ぶん‐しょく【文飾】

[名](スル)
文章語句を飾ること。また、文章のあや
「幾分かの―を加えて」〈逍遥小説神髄
美しく飾ること。また、色どり。あや。
堂内の諸画はことごとくこれをめんがために設けし―ある枠たるに過ぎず」〈鴎外訳・即興詩人
[類語](1修辞レトリック潤色文彩修飾措辞詞藻/(2飾り装飾修飾虚飾粉飾

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精選版 日本国語大辞典 「文飾」の意味・読み・例文・類語

ぶん‐しょく【文飾】

  1. 〘 名詞 〙
  2. あやどること。飾ること。いろどり。あや。
    1. [初出の実例]「羽毛鱗甲に勝る、威儀文飾(ブンショク)の備はったものを製して着る筈のものじゃ」(出典文明開化(1873‐74)〈加藤祐一〉初)
    2. [その他の文献]〔礼記‐玉藻〕
  3. 語句・文章を修飾すること。文章のあや。
    1. [初出の実例]「説者かまいて其異事異人を文飾してようさうと云へぞ」(出典:史記抄(1477)一一)
    2. [その他の文献]〔南史‐恩倖伝・孔範〕

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普及版 字通 「文飾」の読み・字形・画数・意味

【文飾】ぶんしよく

飾る。表面をいつわり飾る。〔南史佞幸、孔範伝〕(陳)後、性愚狠(ぐこん)にして、失を聞くを惡(にく)む。惡事に、範、必ず曲(ま)げてを爲し、揚贊美す。

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