精選版 日本国語大辞典 「繁」の意味・読み・例文・類語
しじ【繁】
〘副〙 (多く「に」を伴って用いる)
① 草木の生い茂っているさまを表わす語。こんもりと。ぎっしりと。
※催馬楽(7C後‐8C)美濃山「美濃山に 之之(シジ)に生ひたる 玉柏 豊の明(あかり)に 会ふが愉しさや 会ふが愉しさや」
② 数量の多いさまを表わす語。すきまもないくらいたくさん。ぎっしりと。ぎっしりいっぱいに。
※万葉(8C後)九・一七九〇「竹珠(たかたま)を 密(しじに)貫き垂れ 斎戸に 木綿取りしでて」
しげ【繁】
〘名〙
① 草木の枝葉がたくさん生えている所。しげみ。
※万葉(8C後)三・四七八「活道山(いくぢやま) 木立の繁(しげ)に 咲く花も うつろひにけり」
② たびかさなること。しきりであること。
※歌舞伎・傾城筑紫𤩍(1814)四段「篠を突くよふな雨のしげ」
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