織幡神社(読み)おりはたじんじや

日本歴史地名大系 「織幡神社」の解説

織幡神社
おりはたじんじや

[現在地名]宗像市鐘崎

かねノ岬の先端に突出した佐屋形さやがた山の中腹に鎮座する。社叢のイヌマキ天然林は県指定天然記念物。旧県社。祭神は武内大臣・住吉大神・志賀大神を主神とし、天照皇大神・宗像大神・香椎大神・八幡大神・壱岐真根子臣を配祀する。「延喜式」神名帳にみえる筑前国の大座一六座のうち宗像郡一座織幡オリハタノ神社」が当社に比定される。倭国は四一三年に高句麗とともに江南の東晋王朝に遣使したが(「晋書」義熙九年是歳条)、この時の伝承と推測される「日本書紀」応神天皇三七年二月一日条・同四一年二月是月条によると、応神に縫工女を求めるよう命じられた阿知使主らが高句麗王の協力を得て呉(江南の王朝をさす)に渡り、帰国した際に胸形大神の求めに応じて工女の兄媛(筑紫国の御使君の祖となる)を奉ったという。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

デジタル大辞泉プラス 「織幡神社」の解説

織幡神社

福岡県宗像市にある神社。延喜式に見える宗像郡「織幡(おりはたの)神社」に比定される。祭神は武内宿禰(たけのうちのすくね)、住吉大神、志賀大神。宗像(むなかた)大社沖津宮、中津宮、辺津宮の三宮の総称)、鎮国寺とあわせて「宗像五社」と称する。「織幡宮」とも呼ばれる。

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