群飛(読み)グンピ

  • ぐんひ
  • むれと・ぶ

大辞林 第三版の解説

スル
昆虫や鳥が多数、群れをなして飛ぶこと。昆虫の場合、多くは一種の配偶行動で、シロアリの交尾群飛や蚊柱はその例。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

一般に昆虫などが多数群れて飛ぶことをいい、swarmingの訳。群飛の多くは生殖に関係している。アリやシロアリでは生殖期に多数の有翅(ゆうし)の雄や雌が群飛を行い、空中または地上で交尾をするが、これらは結婚飛行とよばれる。また、カゲロウやトビケラなどの水生昆虫も羽化した成虫が交尾のための群飛を行う。ユスリカなどの蚊柱(かばしら)も交尾のための群飛の例である。ミツバチでは、女王と多数の働きバチが新女王のいる元のコロニーから分かれることによってコロニーが増えていく(分封(ぶんぽう)とよばれる)が、これも群飛の一種である。中国に分布するワタリバッタは大発生の際に大集団で長距離を移動し、農作物に大被害を与える。これは飛蝗(ひこう)とよばれ、移動のための群飛の例である。[喜多 実]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典の解説

〘名〙 (「ぐんぴ」とも) 昆虫や鳥などが多数群れをなして飛ぶこと。イナゴ、バッタなどの大発生後や、シロアリ、蚊などの生殖期に、またミツバチの分封の際などにみられる。〔日葡辞書(1603‐04)〕〔潘岳‐射雉賦〕
〘自バ五(四)〙 鳥などがむらがって飛ぶ。
※名語記(1275)三「むれとぶ心なるべし」

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