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分封 ぶんぽうswarming

翻訳|swarming

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

分封
ぶんぽう
swarming

ミツバチが新しい巣を形成すること。巣分れ。春に女王が産んだ卵から,初夏の頃新女王が生れてくると,旧女王は分行動を起す。旧女王は約半数の職蜂 (働きばち) を連れて巣を出て,女王を中心にして固まり合った蜂球をつくり,木の枝などで休止したのち,新しい巣づくりを始める。新女王が2匹以上生れてきたときにも分封が起る。

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デジタル大辞泉の解説

ぶん‐ぽう【分封】

[名](スル)
領地を分け与えて支配させること。また、その領地。「家臣に所領を分封する」
越冬したミツバチ女王バチが、初夏のころ、新女王バチに巣を譲って働きバチの一部とともに他に移り、新しい巣を作ること。巣分かれ。分房。分蜂(ぶんぽう)。

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百科事典マイペディアの解説

分封【ぶんぽう】

ミツバチの巣分れのこと。新女王バチの羽化の前日ごろに親の女王バチが群れの半数近くの働きバチとともに旧巣を去る現象。働きバチの誘導によって起こり,多数の働きバチは空中を乱飛したのち木の枝などにかたまる。

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世界大百科事典 第2版の解説

ぶんぽう【分封 swarming】

ミツバチの巣分かれのこと。他の動物の場合における個体の増殖を意味するが,1匹ずつ分かれるのではなく,女王バチを中心として群のまま分かれる。春の流みつ期の中・後期になると,巣の中はみつと花粉とミツバチであふれるようになる。すると働きバチたちは,巣の中に数個の王台(女王バチになるべき幼虫を育成する房)を構築し,若い女王バチを育成し始める。本来ならば女王バチの育成は1匹で足りるはずであるが,群の勢いが強いほど,たくさんの王台が準備されるようである。

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大辞林 第三版の解説

ぶんぽう【分封】

( 名 ) スル
領地を分け与えて、その地を支配させること。また、分けた領地。 「我地球は太陽の支子にして-せらるゝ所の者とす/明六雑誌 17
春や夏に、ミツバチ類に新しい女王蜂が出現したとき、今までの女王蜂を含む一群が古い巣を譲り渡して新しい巣を作ること。巣分かれ。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

分封
ぶんぽう

昆虫類のミツバチにみられる巣分れのことをいい、「分蜂(ぶんぽう)」とも書く。ミツバチの巣内の個体が過剰になると、女王の出す抑制物質が行き渡らなくなり、王台が形成され、新しい女王が誕生する。その前後に、前からの女王は巣内の約半数の働きバチとともに巣を出る。これが分封である。巣を離れたハチは近くの木の枝などに女王を中心とした集団、蜂球(ほうきゅう)をつくるが、好適な営巣場所を探しに出た斥候のハチが蜂球に戻って、みつけた場所の距離と方向を指示するダンスをし、やがて移動がおこる。巣に残った新しい女王は雄とともに結婚飛行を行い、交尾後巣に戻る。ときに、さらに新しい女王が同じ時期に生まれるが、この場合、第二の分封が未婚のこの女王と働きバチによっておこる。[中根猛彦]

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世界大百科事典内の分封の言及

【社会性昆虫】より

…コロニー自体の増殖は,女王(シロアリでは女王と王)が限られた時期にうみ出す次代の女王による新コロニー創設によってなされる。多くの種類では新女王が単独創設するが,複数女王による共同創設や,新女王と多数のワーカーでの集団創設(いわゆる分封swarming)の場合などがある。ミツバチも分封型だが,唯一の例外として母女王が一部のワーカーとともに離巣し,娘女王が残ったワーカーと旧巣をひきつぐ。…

【社会性昆虫】より

…コロニー自体の増殖は,女王(シロアリでは女王と王)が限られた時期にうみ出す次代の女王による新コロニー創設によってなされる。多くの種類では新女王が単独創設するが,複数女王による共同創設や,新女王と多数のワーカーでの集団創設(いわゆる分封swarming)の場合などがある。ミツバチも分封型だが,唯一の例外として母女王が一部のワーカーとともに離巣し,娘女王が残ったワーカーと旧巣をひきつぐ。…

【群れ】より

…永続的な群れは,社会性昆虫,高等哺乳類とくに霊長類等,なんらかの手段による構成個体間の相互認知に基づいて保たれている群れで,それぞれの種に固有な群れの構成と,その構成を保つための独自の維持機構を備えている。ミツバチの分封swarmingやニホンザルの群れなどにみられる群れの分裂group fissionなどは,群れの維持機構を示す現象とみなすことができる。またハイイロガンやコクマルガラスなどのつがいは,配偶者のいずれかが死ぬまで安定した配偶関係を保っていることが知られているが,これも永続的な群れの例に数えることができよう。…

※「分封」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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