老人星(読み)ロウジンセイ(その他表記)Lǎo rén xīng

改訂新版 世界大百科事典 「老人星」の意味・わかりやすい解説

老人星 (ろうじんせい)
Lǎo rén xīng

りゅうこつ(竜骨)座のα星,カノープスの中国での呼称。一名南極星,寿星。南極にあって人の寿命をつかさどり,また現れれば天下が治まり,現れなければ兵乱が起こるとされ,古代から長寿を祈求する対象として祭祀された。後世道教北斗・南斗信仰が盛んになり,これが醮祭(しようさい)(星祭)の中心となるにつれて,しだいに南斗信仰に取って代わられた。なお,日本でも陰陽寮で老人星祭が行われた。
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世界大百科事典(旧版)内の老人星の言及

【カノープス】より

…シリウスに次ぐ全天第2の輝星だが,日本では南中時でも地平線に近いため,かなり暗く赤みを帯びて見える。中国では,古来より(南極)老人星,寿星の名を冠し,福寿をつかさどるこの星のまれな目撃を貴んだという。七福神の一人,寿老人はこの星の化身である。…

※「老人星」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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