耳に付く(読み)ミミニツク

デジタル大辞泉 「耳に付く」の意味・読み・例文・類語

みみ・く

聞いた音や声などが気になり、忘れられなくなる。「その歌は今も―・いて離れない」
同じ音や声が何度も耳に入って、うるさく思う。「波の音が―・いて眠れない」
[類語]聞こえる響く伝わる聞き取れる耳に入る耳朶じだに触れる耳にする耳に挟む小耳に挟む耳に入れる耳に留まる聞き慣れる聞きつける耳慣れる聞き飽きる聞き古す耳に胼胝たこができる

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「耳に付く」の意味・読み・例文・類語

みみ【耳】 に 付(つ)

  1. 物音や声などが耳にとまって、いつまでも忘れられなくなる。
    1. [初出の実例]「四方の国聞きしに、かくばかり人聞こえず、この女なん、みみにつく、こころにつく」(出典:宇津保物語(970‐999頃)藤原の君)
  2. 同じことを何度も聞かされて、聞き飽きている。うるさく聞こえる。
    1. [初出の実例]「かの砧の音も、みみにつきて聞きにくかりしさへ、恋しう思し出てらるるままに」(出典:源氏物語(1001‐14頃)末摘花)

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