聞取る(読み)キキトル

デジタル大辞泉 「聞取る」の意味・読み・例文・類語

きき‐と・る【聞(き)取る/聴(き)取る】

[動ラ五(四)]
音声言葉をはっきりととらえ、その内容を理解する。「早口英語でよく―・ることができない」
詳しく話を聞く。「関係者から当時の状況を―・る」
聞いて心にとめる。聞いて覚える。
「おのづから人の上などうち言ひそしりたるに、幼き子どもの―・りて」〈・一二七〉
[類語]聞こえる響く伝わる耳に入る耳に付く耳朶じだに触れる耳にする耳に挟む小耳に挟む耳に入れる耳に留まる

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精選版 日本国語大辞典 「聞取る」の意味・読み・例文・類語

きき‐と・る【聞取・聴取】

  1. 〘 他動詞 ラ行五(四) 〙
  2. 聞いてことばをとらえる。音や声などをはっきりと聞く。
    1. [初出の実例]「みとる・ききとるなどは、手の用には非ず如何」(出典:名語記(1275)三)
  3. 聞いて心にとめる。聞いて覚えておく。
    1. [初出の実例]「是に其の殿の下に遊べる目弱の王、此の言を聞取(ききとり)て」(出典古事記(712)下)
  4. 聞いてさとる。聞いて理解する。事情などがわかるように聞く。
    1. [初出の実例]「時々ザッと降って行く気勢(けはひ)も聞取られる」(出典:田舎教師(1909)〈田山花袋〉七)
  5. 聞いて習いとる。
    1. [初出の実例]「しばしもひき給はなむききとる事もやと心もとなきに」(出典:源氏物語(1001‐14頃)常夏)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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