日本大百科全書(ニッポニカ) 「聖隷クリストファー大学」の意味・わかりやすい解説
聖隷クリストファー大学
せいれいくりすとふぁーだいがく
私立。1926年(大正15)にクリスチャンの長谷川保(はせがわたもつ)(1903―1994)らが社会福祉事業を目的として創立した聖隷社(1937年に聖隷保養農園と改称)が起源で、1966年(昭和41)に設立された聖隷学園を経営母体とし、1991年(平成3)設立された(当初の大学名は聖隷クリストファー看護大学。2002年、現在の名称に変更)。「聖隷」は新約聖書に記述されている「最後の晩餐(ばんさん)」のキリストが自ら弟子たちの足を洗い清める逸話に由来し(当時、人の足を洗うのは奴隷だった)、「クリストファーChristopher」は3世紀中ごろの殉教者の名に由来する。2010年(平成22)時点で、看護学部(看護学科)、リハビリテーション学部(リハビリテーション学科)、社会福祉学部(社会福祉学科、こども教育福祉学科)の3学部4学科のほか、大学院(看護学研究科、リハビリテーション科学研究科、社会福祉学研究科、保健科学研究科)を置き、聖書の示す隣人愛に根ざした教育を行っている。短期大学、高等学校を併設。また聖隷グループとして、日本初のホスピスを開設した聖隷三方原(みかたがはら)病院をはじめ全国に16の各種法人、約240の施設がある。所在地は静岡県浜松市北区三方原町3453。
[編集部]