悟る(読み)サトル

デジタル大辞泉 「悟る」の意味・読み・例文・類語

さと・る【悟る/覚る】

[動ラ五(四)]
物事の真の意味を知る。はっきりと理解する。「芸の神髄を―・る」
隠されているもの、また自分運命などについて、それと気づく。感づく。察知する。「危険を―・る」「言外の意を―・る」「失敗を―・られないようにする」「死期を―・る」
仏語。迷い・煩悩ぼんのうを去って生死を超えた永遠の真理を会得する。悟りを開く。
[可能]さとれる
[類語]わきまえる自覚感ずる承知認識思う感じ取る実感する感得する感受する感知する直感する直覚する予感するぴんと来る

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精選版 日本国語大辞典 「悟る」の意味・読み・例文・類語

さと・る【悟・覚】

  1. 〘 他動詞 ラ行五(四) 〙
  2. 物事の道理をつまびらかに知る。あきらかに理解する。
    1. [初出の実例]「是の法は諸(もろもろ)の法(のり)の中に、最(もと)も殊勝(すく)れて為(いま)す。解(サトリ)難く入(い)り難し」(出典日本書紀(720)欽明一三年一〇月(寛文版訓))
  3. 隠れているものを推しはかって知る。察知する。感づく。認める。〔新撰字鏡(898‐901頃)〕
    1. [初出の実例]「皆京者とさとられまいぞ」(出典:浄瑠璃・浦島年代記(1722)一)
  4. 仏語。迷いを去って真理を体得する。生死の世界を超越した境界に達する。
    1. [初出の実例]「さとり行くまことの道にいりぬれば恋しかるべき古郷もなし〈慈円〉」(出典:新古今和歌集(1205)羇旅・九八五)
    2. [その他の文献]〔首楞厳経‐四〕

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