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 しき

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説


しき

(1) 律令官制において中宮職,大膳職,京職などの役所の名称に用いられた。省の下,寮の上におかれ,長官を大夫,次官を亮,判官を進,主典を属といい,判官以下はそれぞれ大少に分れている。 (2) 職務,職掌,権益などを表わすのに用いられた。

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デジタル大辞泉の解説

しき【職】

律令官制で、の下、の上に位置する役所。中宮職大膳(だいぜん)職京職摂津職など。
中世、職務に付随する権限をさす。本家職・領家職・下司職・作職・守護職・地頭職など。
職曹司(しきのぞうし)」の略。
「―へなむ参る。ことづけやある」〈・八三〉

しょく【職】

担当する務め。また、その地位。職務。「会長のにつく」「管理
生活を支えるための仕事。職業。「を探す」「を失う」
身についた技術。技能。「手にをつける」→職として

しょく【職】[漢字項目]

[音]ショク(漢) シキ(呉)
学習漢字]5年
〈ショク〉
本分として担当すべき役目や任務。「職員職掌職責職務汚職解職官職劇職辞職重職殉職神職聖職奉職役職要職名誉職
暮らしのためにする仕事。「職業職場(しょくば)求職座職失職就職定職転職内職無職
手先を使う仕事。「職工職人手職(てしょく)畳職(たたみしょく)
〈シキ〉律令制で、の下の役所の名。「修理職(しゅりしき)
[名のり]つね・もと・よし・より
[難読]有職(ゆうそく)

そく【職】

《「しょく」の直音表記》官職。職務。
「さやうの事しげき―には」〈・澪標〉

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百科事典マイペディアの解説

職【しき】

古代律令官制で,省の下,寮・司の上に,中宮職・大膳職・修理職などの官があったが,平安中期以降,職務的な機能に伴う収益権,土地の用益権そのものを指す言葉となった。
→関連項目質侶牧知行真継家村櫛荘

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世界大百科事典 第2版の解説

しき【職】

平安中期以降,職務的権能とそれに付随する収益権が世襲的私財化することによって成立した中世社会に特徴的な権益。律令官制には,中宮職,大膳職,京職,修理職という職の称をもつ官があり,省の下,寮・司などの上に位置した。しかし律令官制の変質過程で,10世紀には〈郡大領職〉〈少領職〉〈郡司之職〉など,郡司の地位を〈職〉の称を付けて表すことが行われるようになり,さらに11世紀では国司の補任状でも〈郡司職〉と表す例が出現する。

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大辞林 第三版の解説

しき【職】

律令制で、省に属し、寮・司の上に位する役所。中宮職・大膳職・京職など。
「職の曹司ぞうし」の略。 「 -へなむ参る/枕草子 83
荘園制において、職務に付随した権益または土地の用益権などをいう。私財化して譲与の対象となった。領家職・守護職・地頭職・名主職など。

しょく【職】

担当する役目。職務。 「駅長の-」
生活を支えるための仕事。また、その手段となる技能。 「新しい-を求める」 「手に-をつける」
[句項目]

そく【職】

〔「しょく」の直音表記〕
官職。職務。 「さやうの事繁き-にはたへずなむとて/源氏 澪標

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世界大百科事典内のの言及

【一職】より

…土地に対する多種多様な権利((しき))を一元的に支配掌握すること。中世においては一枚の耕地に下作(げさく)職,作職,名主(みようしゆ)職,領主職などの多様な権利が重層的に存在したが,16世紀の畿内地方ではこれらの職を買得などによってひとつにまとめ,領主―作人の一元的な年貢収納関係を作り出す動きが顕在化した。…

【下作人】より

…〈したさくにん〉ともいう。田畠の直接耕作者で,その土地の上級得分収取権者である本所・名主・作人(作職所有者)に対し,それぞれ年貢・加地子(名主得分)・作徳(作職得分)を負担する立場にあった農民のこと。彼がその田畠に対して持つ関係は下作職(げさくしき)と表現され,通常これはすぐ上級の所職である作職の所有者からあてがわれるもので,下作人はこれに対して地子の上納と,それを怠った場合はいつ所職を取り上げられてもいたしかたない旨を誓約した下作職請文(うけぶみ)を提出した。…

【作職】より

…主として鎌倉~戦国期に用いられた語で,作人職(さくにんしき)の略称。ときに作主職とか百姓職と表現される場合もあった。…

【知行】より

…中世~近世の歴史用語。本来は仕事・事務・職務を執り行うことを意味した。古語の〈しる〉(自分のものにする,自分のものとして取り扱う,という意味で,英語のmasterにほぼ相当する言葉)に漢字の〈知〉があてられたところから,〈知り行う〉→〈知行〉と展開したものと思われる。…

【中世法】より

… 以上のほかに,商品の生産・流通・販売等に特権をもつ座(ざ),供御人(くごにん)等の座法,演技上の特権や技芸伝授の秘匿性を主内容とする諸芸能の座法,また主として16世紀以降の畿内および周辺地域に見られる地縁共同体の村掟・町掟等がある。
【中世法の特質】
 古代国家の解体のあとに現れた王朝国家においては,中央貴族の各氏が,中央官庁内の個別特定の官司を家業として請負的に運営するという,特徴的な政治機構運営方式に象徴されるように,最も価値ある体制概念は,第1に家業であり,第2に家業連合体としての職能団体であった。王朝国家の内部に生まれた荘園領主権力たる本所においても,また,王朝国家におくれて出現した鎌倉幕府およびこれを継承した室町幕府においても,この点は基本的に同じであった。…

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