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能郷(のうごう)の能・狂言

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デジタル大辞泉プラスの解説

能郷(のうごう)の能・狂言

岐阜県本巣市根尾能郷に伝わる民俗芸能白山神社の4月の例祭で同地区の猿楽衆により演じられる能、狂言。1976年、国の重要無形民俗文化財に指定。

出典|小学館
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朝日新聞掲載「キーワード」の解説

能郷の能・狂言

白山神社の祭礼で五穀豊穣(ほうじょう)、家内安全を祈って奉納するためだけに継承されてきた神事芸能。誰がいつどのように伝えたのか、明らかでない。しかし、室町時代観阿弥世阿弥が猿楽を集大成した現在の能より、古い歴史があると考えられている。能役者は一切謡わず、能の生命とされるすり足もほとんど使わないといった特徴がある。

(2014-04-12 朝日新聞 朝刊 岐阜全県 1地方)

出典|朝日新聞掲載「キーワード」
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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

能郷の能・狂言
のうごうののうきょうげん

岐阜県の白山(はくさん)神社(本巣(もとす)市根尾能郷(ねおのうごう))の例祭(4月13日)に奉納される能と狂言。地元では「猿楽(さるがく)」という古称でよんでいる。東北地方の山伏神楽(やまぶしかぐら)や番楽(ばんがく)、静岡県下の西浦田楽(にしうれでんがく)のはね能などのような能風のものと芸態のうえで一部類似したところをもち、今日の五流能より一段と古い猿楽能の形態を残しているとみられている。能狂言を伝える家は能の家10戸(囃子(はやし)方を含む)、狂言の家6戸の16戸が世襲で定まっている。今日演ずることのできる曲目は、能に『露払(つゆはらい)』『翁(おきな)』『三番叟(さんばそう)』をはじめ、『田村』『難波(なにわ)』『高砂(たかさご)』『八島(やしま)』『羅生門(らしょうもん)』があり、狂言には『百姓狂言』『烏帽子折(えぼしおり)』『二人大名』『塩売山伏』『鐘引』『夷毘沙門(えびすびしゃもん)』『鎮西(ちんぜい)八郎為朝(ためとも)』『粟田口(あわたぐち)』などがある。能郷には1598年(慶長3)書写の狂言間語(あいがたり)台本が伝わり、面は20面が残存する。能郷の能・狂言の系譜は記録がなく明らかではないが、中世の加賀(石川県)白山神社の猿楽の系統を引くものともいわれている。なお、大正初期までは夜間の演能であったという。国の重要無形民俗文化財(1976年指定)。[高山 茂]

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