四訂版 病院で受ける検査がわかる本 「腹部血管造影検査」の解説
腹部血管造影検査
膵臓がんや肝臓がんなどを調べる検査です。検査後は止血のため、カテーテル挿入部を6時間ほど圧迫し、ベッドで安静にする必要があります。
膵臓がんの診断に重要な検査
この腹部血管造影検査は膵臓がん発見の最終検査ともいえるもので、高い診断能力を示します。
また、肝臓がんの診断やその広がりを調べる検査としても重要で、その他、
膵臓がんでは、がんを取り巻く血管が不整・狭窄する
膵臓がんでは、がんが血管に浸潤するため、がんを取り巻く血管の不整・
肝臓がんでは、がんに栄養を与えている動脈が集まって、毛玉のようになります。
■肝臓がん
がんがあるため、動脈が集まって白い毛玉のようになっている。
時間は約60分、とくに苦痛はない
入院して検査します。検査前に
検査台にあお向けになり、右側の鼠径部に局所麻酔の注射をします。麻酔が効いたら
検査が終わったら、そのまま約15分間、鼠径部を圧迫し、止血します。止血を確認後、
検査後は出血に注意
検査のため、前あきの浴衣とT字帯を用意します。前日の夕食は普通ですが、当日の朝は絶食です。検査後、鼠径部からの出血に注意が必要で、安静にしていることが何より大事です。
ヨード剤にアレルギーのある人や妊娠中あるいはその可能性のある人は、この検査は行いません。医師にその旨を告げてください。
医師が使う一般用語
「アンギオ」=angiography(血管造影) の略
出典 法研「四訂版 病院で受ける検査がわかる本」四訂版 病院で受ける検査がわかる本について 情報