膵臓壊死(読み)スイゾウエシ

大辞林 第三版の解説

すいぞうえし【膵臓壊死】

重症の急性膵炎で膵液の自己消化のため膵組織に生じた壊死。膵臓壊死が主体となった膵炎を壊死性膵炎という。膵壊死。

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

膵臓壊死
すいぞうえし
pancreatic necrosis

重症急性膵炎で、びまん性(病変あるいはその状態が、一か所ではなく広範囲に広がっている様子)または限局性に膵実質が非可逆的壊死に陥ったもので、典型例では膵周囲脂肪組織の壊死を伴い、壊死性膵炎ともよばれる。症状は持続性の上腹部激痛で、背部痛を伴い、冷や汗、血圧下降、頻脈、乏尿、呼吸困難などのショック症状がみられ、また黄疸(おうだん)や発熱をみることもある。死亡率は高い。臨床的には、造影CTで膵実質に明らかな造影不良域が認められる。膵壊死組織への感染合併の有無で死亡率に著明な差があるため、感染性か非感染性かの鑑別は重要である。壊死部に感染が生じた場合は、開腹による膵壊死部摘除術が行われる。[中山和道]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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