翻訳|Nature
アメリカの思想家R・W・エマソンの代表的著作。1836年刊。1832年から翌33年の最初のヨーロッパ旅行の間に、宇宙と人間精神の照応に関する想を得て、精神の限りない解放を主題とするこの『自然論』を書いた。自然という名称でよばれる「非我(ノット・ミー)」、つまり精神を取り巻く外界は、ただ目に見える姿だけで終わってはいない。「もっと高尚で霊的な存在」がかなたにあり、精神は自然の限りない奥行きに入り込み、ついには普遍的な内在神「大霊(オーバーソウル)」と出会う。しかも無限の広がりと深みをもつ自然は、全体として「人間精神の比喩(メタファー)」であり、精神は自然と一体になって、自ら限りないものに変容するとエマソンは説く。
[酒本雅之]
『酒本雅之訳『エマソン論文集』(岩波文庫)』
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...
12/17 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
11/21 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
10/29 小学館の図鑑NEO[新版]動物を追加
10/22 デジタル大辞泉を更新
10/22 デジタル大辞泉プラスを更新