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舟葬 しゅうそうboat burial

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

舟葬
しゅうそう
boat burial

死体を小舟に乗せ川や海に流し,あるいは舟形のに入れて埋葬するなどの習俗。前者は水葬の一種であり,代表的な例はポリネシアにみられるが,ミクロネシアメラネシアの一部にも分布している。台上葬においても棺を舟形にする例がインドネシアにみられ,これらはいずれも海上他界ないし海底他界の観念と結びついている。日本では棺を一般にフネ,入棺をオフネイリといい,舟葬の名残りともみられるが,これは舟で島嶼,あるいは陸行できない海岸の葬地に運んだ習俗に由来するものであろう。奄美大島宇検湾の伊里 (えざと) 離れという無人島には,かつて夜間ひそかに死者を舟で運び葬ったといわれているが,こうした例は南島に広範に分布している。

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世界大百科事典 第2版の解説

しゅうそう【舟葬】

舟を用いて死者を葬ることで,ゲルマン人葬制に特徴的なもの。5世紀以後スウェーデンとノルウェーに多いが,イギリスその他にも見られる。スウェーデンのガムラ・ウプサラ,ベンデルの600年から700年ごろにかけてのもの,南東イングランドの7世紀ごろのサットン・フーの船塚は有名で,後者の豪華な発掘品は大英博物館に飾られている。ノルウェーのオスロにあるバイキング船博物館にあるオーセベル船は女王アーサを葬ったものとされ,その優美な船と豊かで芸術的な多くの副葬品で名高い。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

舟葬
しゅうそう

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世界大百科事典内の舟葬の言及

【水葬】より

…水が自然的にも超自然的にも浄化作用をもつと信じられているからであろう。水葬に類似するものに,航海民にしばしば見られる舟葬がある。死体を舟に乗せて流す例はポリネシアの諸民族で見られる。…

※「舟葬」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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