船奉行(読み)フナブギョウ

精選版 日本国語大辞典 「船奉行」の意味・読み・例文・類語

ふな‐ぶぎょう‥ブギャウ【船奉行】

  1. 〘 名詞 〙 武家の職名の一つ船頭水夫などを指揮し軍船のことを統轄する役。水軍の指揮官船手奉行。江戸幕府では船手頭という。
    1. [初出の実例]「淀の江内忠俊とてふな奉行ののたる舟也」(出典:平家物語(13C前)一一)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「船奉行」の意味・わかりやすい解説

船奉行
ふなぶぎょう

鎌倉室町時代,軍船,舟路を管掌した役職鎌倉時代のこの職は戦時臨時におかれた職らしく,所見は少いが,戦国時代に入り兵船の使用により,各大名家にこの職が設置された。豊臣秀吉の時代にも紀伊攻めに船奉行をおいた。江戸幕府では船手頭 (ふなてがしら) ともいい,傭船の保管,辺土の巡視にあたった。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む