色彩映画(読み)しきさいえいが(その他表記)colour film

精選版 日本国語大辞典 「色彩映画」の意味・読み・例文・類語

しきさい‐えいが‥エイグヮ【色彩映画】

  1. 〘 名詞 〙 被写体色彩画面に再現する映画白黒モノクロ)映画に対するもの。広義には、フィルムに手で着色した彩色映画も含める。カラー映画天然色映画
    1. [初出の実例]「次に色彩映画で口紅を塗らさなかった監督があった」(出典:スポーツマン一刀斎(1957)〈五味康祐〉)

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「色彩映画」の意味・わかりやすい解説

色彩映画
しきさいえいが
colour film

カラー映画,天然色映画ともいう。色彩映画の歴史は古く,映画の発明と同時に始る。初めは直接フィルムに色をつける着色フィルムの手法が使われたが,1930年代初めまでには三色法が完成し,この方法によってディズニー短編『森の朝』 (1932) ができた。本格的な色彩映画はアメリカテクニカラーに始り,35年の R.マムーリャン監督の長編色彩映画『虚栄の市』から 40年代の終りまでテクニカラーが独占した。『風と共に去りぬ』 (39) はその代表的作品。しかし,コスト機動力などの点に問題があるために 50年以降はイーストマンカラーやアグファカラーなどの発色フィルムが使われている。

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