20世紀日本人名事典 「花井忠」の解説 花井 忠ハナイ タダシ 昭和期の法学者,司法官,弁護士 検事総長。 生年明治27(1894)年12月3日 没年昭和48(1973)年10月5日 出生地茨城県行方郡麻生町 学歴〔年〕東京帝大法科〔大正8年〕卒 経歴昭和4年から2年間ウィーン大学に留学。5・15事件、神兵隊事件の弁護人。福井盛太と同様、第2次大戦後の司法制度改革で弁護士から東京高検検事長になる。のち検事総長に就任し、34年に退官。検事になる前の27年中央大学教授の時、国家公安委員に任命され、警察法の改正では「国家警察長官の任命権は内閣総理大臣がもつ」という政府原案に反対、警察行政の中立性を守るため、任命権者は国家公安委員と主張して原案を修正させたことで知られる。 出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報
デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「花井忠」の解説 花井忠 はない-ただし 1894-1973 昭和時代の弁護士,検察官。明治27年12月3日生まれ。花井卓蔵の養子。中央大教授をへて,昭和7年弁護士を開業。五・一五事件などを担当。戦後の東京裁判では広田弘毅(こうき)の弁護人となる。のち国家公安委員,東京高検検事長,検事総長を歴任。第一東京弁護士会副会長をつとめた。昭和48年10月5日死去。78歳。茨城県出身。東京帝大卒。 出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例