花尾神社(読み)はなおじんじや

日本歴史地名大系 「花尾神社」の解説

花尾神社
はなおじんじや

[現在地名]郡山町厚地

花尾山(厚地山)の麓に鎮座する。祭神は清和天皇・源頼朝・丹後局・永金阿闍梨。旧村社。江戸時代まで花尾山権現・花尾大権現・厚地山(あつちやま)権現などと称した。花尾山(五四〇・四メートル)は、野躑躅・山躑躅など花が多く花尾と称されたという。また練行者が修行場とし、山岳信仰の対象としてきたという(三国名勝図会)。花尾山山頂には熊野神社がある。当社は本来、花尾山と一体で熊野権現を祀っていたと考えられる。別当寺は平等王(びようどうおう)院であった。島津氏世録正統系図(旧記雑録)には、当社旧蔵の懸仏の銘文が記されている。銘文には建保六年(一二一八)九月日「薩州満家院厚智山権現御正躰」とあり、薩摩守護島津忠久と小野氏や満家院司大蔵幸満と紀氏などの息災延命を祈念するため、僧大蔵永金(栄金)の勧進によって造られたとある。平安末期以降大蔵氏が熊野権現を勧請して創建し、厚地山座主職も兼務したと推定される。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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