陸繋島(読み)リクケイトウ

デジタル大辞泉 「陸繋島」の意味・読み・例文・類語

りくけい‐とう〔‐タウ〕【陸×繋島】

陸の近くにあった島が、砂州発達陸地と連結してしまったもの。和歌山県潮岬しおのみさき北海道函館はこだてなど。

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精選版 日本国語大辞典 「陸繋島」の意味・読み・例文・類語

りっけい‐とうリクケイタウ【陸繋島】

  1. 〘 名詞 〙 陸地の近くにあって、陸地と陸繋砂州によってつながれた島。函館山紀伊半島潮岬、博多湾北部の志賀島などが知られる。

りくけい‐とう‥タウ【陸繋島】

  1. 〘 名詞 〙りっけいとう(陸繋島)

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百科事典マイペディア 「陸繋島」の意味・わかりやすい解説

陸繋島【りくけいとう】

本陸から離れた沖合の島が砂州(さす)により本陸と連結したもの。この砂州を陸繋砂州(トンボロ)という。函館は陸繋砂州の上に発達した市街で,函館山が陸繋島である。
→関連項目青島糸島半島宇品江の島男鹿半島笠戸島舘山寺[温泉]潮岬志賀島土庄[町]鳴瀬[町]函館[市]引田[町]屋島行橋[市]苓北[町]

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「陸繋島」の意味・わかりやすい解説

陸繋島
りくけいとう

海岸近くに存在する島に砂州(さす)が発達して、ついに陸岸とつながってしまったもの。島と陸岸とを結ぶ砂州はトンボロtomboloとよばれ、陸繋島に対し1本で結ばれたものや、2本、3本で結ばれて中央に海跡湖(潟湖(せきこ))をもったものなど種々の形態がある。日本の代表的な陸繋島は、北海道の函館(はこだて)山、紀伊半島の潮岬(しおのみさき)などがあり、そのトンボロには函館市街や串本(くしもと)漁港(和歌山県)などが発達している。リアスの海岸には小さい規模の陸繋島が多数存在する。

[豊島吉則]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「陸繋島」の意味・わかりやすい解説

陸繋島
りくけいとう
land-tied island

砂州によって陸地とつながった島。陸地の近くの小島によって沿岸流に乱れが起き,運搬されてきた岩屑両者の間に堆積して砂州を形成し,島と陸地をつなぐ。この砂州の部分を陸繋砂州 (トンボロ ) という。函館山は好例で函館市街地は陸繋砂州上に発達した。

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