苦扁桃(読み)クヘントウ

デジタル大辞泉 「苦扁桃」の意味・読み・例文・類語

く‐へんとう〔‐ヘンタウ〕【苦×扁桃】

アーモンドの一品種果実苦みが強い。

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精選版 日本国語大辞典 「苦扁桃」の意味・読み・例文・類語

く‐へんとう‥ヘンタウ【苦扁桃】

  1. 〘 名詞 〙 アーモンドの栽培品種種子の苦いもの。また、それに含まれる成分薬用香料として用いる。
    1. [初出の実例]「苦扁桃は悪液を浄刷し、能く醒を解す」(出典:遠西医方名物考(1822)四)

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百科事典マイペディア 「苦扁桃」の意味・わかりやすい解説

苦扁桃【くへんとう】

ハタンキョウの中の苦い種子をもつ品種で,仁には多くの油が含まれ化粧品原料として有用。またアミグダリンを含み,苦扁桃水として鎮咳(ちんがい)薬に用いられるが,日本ではこれに類似した杏仁(きょうにん)水を用いる。

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世界大百科事典(旧版)内の苦扁桃の言及

【薬用植物】より

… 次に成分変種についてのべる。苦扁桃には苦いニトリル配糖体アミグダリンを含むが,これに酷似した甘扁桃(アーモンド)には含まれない。クスノキはカンファーを主成分とするが,これによく似た台湾のホウショウはリナロールを主成分とする。…

※「苦扁桃」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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