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杏仁 アンニン

岩石学辞典の解説

杏仁

火成岩(主に火山岩)のガスによってできた空洞が,その後のマグマ活動後期の残液から形成された鉱物で充填されたもの.充填する物質にはゼオライト緑泥石蛋白石,カルセドニイ,方解石などがある[McLintock : 1915].ギリシャ語のamygdalonはアーモンド(almond)のことで,仁(きょうにん)と訳す.杏仁は杏子(あんず)の実の種子を乾かしたもので,形が似ていることから命名された.

出典 朝倉書店岩石学辞典について 情報

漢方薬・生薬・栄養成分がわかる事典の解説

きょうにん【杏仁】

漢方薬に用いる生薬(しょうやく)の一つ。バラ科アンズの種子を乾燥させたもの。鎮咳(ちんがい)去痰(きょたん)の作用があり、気管支炎喘息(ぜんそく)などに用いる。感冒肺炎気管支喘息に効く麻黄湯(まおうとう)、気管支炎、小児喘息に効く麻杏甘石湯(まきょうかんせきとう)、気管支炎、気管支喘息に効く苓甘姜味辛夏仁湯(りょうかんきょうみしんげにんとう)などに含まれる。また、あんず酒は疲労回復に効く。

出典 講談社漢方薬・生薬・栄養成分がわかる事典について 情報

大辞林 第三版の解説

あんにん【杏仁】

〔「あん」は唐音、「にん」は呉音〕

きょうにん【杏仁】

〔呉音〕
アンズ類の種子。また、その生薬名。アミグダリンを含み鎮咳・去痰の漢方薬に用いる。あんにん。

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

杏仁
きょうにん

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典内の杏仁の言及

【アンズ(杏)】より

…果実は生食のほか,乾果,シロップ漬,ジャム,果実酒の原料などに利用される。種子は杏仁(きようにん)といい,咳止めや喘息の漢方薬とされるが,青酸配糖体(アミグダリンamygdalin)を含むので専門家の指導によって服用する。杏仁からとった杏仁油は軟膏や毛髪油などに用いられる。…

【漢方薬】より

…(e)附子 致死毒性のほか,熱感,ほてり,発汗。(f)杏仁(きようにん),桃仁 含有成分のアミグダリンは消化管内で青酸を遊離するので,多量では青酸中毒による致死毒性を示す。(3)誤治と瞑眩(めんげん) 誤治とは,漢方の治療原則に従わずに薬物を用いたことによる病状の悪化を意味する。…

【中国料理】より

… 白瓜子カボチャの種子を塩漬けにして干したもの。 杏仁(きようにん)アンズの種子の中の実を干したもの。 粉糸春雨(はるさめ)。…

※「杏仁」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

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