① キンポウゲ科の多年草。本州の山地に生える。茎は直立して基部で多少木質となり、高さ一メートルぐらいになる。葉は三出複葉で長い柄がある。小葉は長さ四~一〇センチメートルの広卵形で、浅く二~三裂して先は尖り、縁に鋸歯(きょし)がある。夏から秋に、茎の先や葉腋(ようえき)に花柄を出し、円錐状に多数の狭鐘形の四片花を開く。淡紫色をしているが、外側は白い絹毛が密生するので白く見える。雌雄異株。雌しべは花後に伸びて、長さ一・五センチメートルぐらいになり、先端は羽毛状となる。葉の様子がボタンの葉を思わせるのでこの名がある。《 季語・夏‐秋 》 〔日本植物名彙(1884)〕