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家庭菜園 カテイサイエン

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デジタル大辞泉の解説

かてい‐さいえん〔‐サイヱン〕【家庭菜園】

庭先や小さな空き地を利用して作る野菜畑。

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監修:松村明
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大辞林 第三版の解説

かていさいえん【家庭菜園】

庭先を利用してつくった野菜畑。

出典|三省堂
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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

家庭菜園
かていさいえん

家族が中心となり、また近隣の仲間といっしょになって庭や畑、プランターなどで野菜を栽培することをいう。家庭菜園は営利を目的とするのでなく、育て楽しむことと収穫して味わうことが主体となる。家庭菜園の特色としては、店頭に出回っていない小形の野菜や、少量あればよい香辛的野菜が手近なところでできること、とれたての新鮮な野菜を味わえること、無農薬栽培もできることなどがあげられよう。近年は園芸ブームに伴って市民農園が増えつつある。また、ベランダなどの狭い空間を利用してのプランターなどでの野菜づくりも盛んになっている。
 歴史的に有名な市民農園としては、19世紀前半にイギリスで設けられたアロットメントがあげられるが、わが国に市民農園がつくられたのは、明治の末期に東京・滝ノ川に種苗商が開園したのが最初である。その後、堺(さかい)市郊外、京都市、横浜市郊外などに開設されたが、いずれも都市生活者が家族連れで日光のもとで土に触れて、健康と趣味のために植物栽培を楽しんだようである。昭和10年代後期の太平洋戦争中は、食糧の一部自給を目的に、いも類、カボチャ、ムギ、陸稲などが作付けられ、戦後もしばらく続けられた。現在のように楽しむ農菜園になったのは昭和30年代後半からで、当時は農地法の規制を受けつつ、大都市近郊で民間の貸し農園として出現した。その後1975年(昭和50)、農林省の通達によりレクリエーション農園設置が認められ、地方公共団体による市民農園として全国的に普及した。
 わが国で栽培される野菜は種類も多く、現在、栽培されているものは130種以上もあるとされる。しかし、実際に市場等で取引されている品目は、その半分の60種内外とされる。日本の野菜の種類が多いのは、温暖な気候とともに、極端な季節的変化が少なく、またはっきりとした四季があるためと考えられる。そして南北に細長い地形であることと、太平洋側と日本海側というように地域による気候的特色も異なるため、栽培される野菜の種類も地域差が大きい。したがって、家庭菜園は、地域により、また季節によっていろいろくふうすることで大きな楽しみを得られるが、多品目少量生産型菜園とするか、主要作物を決めた省力栽培型菜園とするか、まず方向を定めることがたいせつである。[堀 保男]

家庭菜園のつくり方

限られた面積で栽培するので、連作や輪作となり、土壌は老化や忌地(いやち)がおき、地力の減退や酸性化による不良化を招きやすい。また、化学肥料だけの栽培を続けると、地力の減退とともに土に乾湿差ができやすく、作物は生育障害を受けやすくなる。作物をつくる前に地力の回復を図ることがだいじである。とくに野菜は石灰の吸収が高いので、年に一度は石灰とともに堆肥(たいひ)などの有機物を施用することが、地力の回復と良品生産につながる。[堀 保男]
畑づくり
畑を耕す前に、1平方メートル当り200グラム(両手1杯程度)の石灰を全面に散布し、深さ30センチメートルほど耕す。耕すときはできるだけ下の土が上になるよう反転する。堆肥や完熟鶏糞(けいふん)を全面施用するときも石灰と同様に散布する。施用量は1平方メートル当り1~2キログラムを目安とする。トマト、ナス、キュウリなどの果菜類の場合は、全面に施すよりも、うねの下に入れるほうがよいこともある。肥料は元肥として化学肥料を用いるが、粒状の化成肥料が扱いやすい。施用量は1平方メートル当り200~300グラム程度用いる。作業としては、石灰・堆肥施用、耕起、整地、うね立て、施肥の順に行う。[堀 保男]
種播きと移植
栽培の方法には、畑に直接種子を播いて育てる直(じか)播きと、別の所で苗を仕立てて植え込む移植栽培とがある。直播きは主として移植のできにくいダイコンやニンジン等の根菜類と、生育が早いコマツナ、ホウレンソウ等の葉菜類が主である。移植できる野菜のおもなものは、トマト、ナス、ピーマン、カボチャ等の果菜類などである。一般に野菜の種子は大きいので、播種(はしゅ)後は覆土が必要となるが、粘土質の場合は厚く覆土すると発芽に要する酸素が不足して、芽が出にくくなるので注意を要する。発芽後の作業に間引きがある。直播きではどうしても密になりやすいが、幼苗が密になると生理的障害がおきやすく、またひょろひょろに伸びて強い苗とならないからである。間引きは、本葉が出始めたときから1、2回行う。[堀 保男]
管理
(1)灌水(かんすい) 有機質や保水性のある良質の土壌以外では、夏季や好天気の続くときには、土中の湿度を高めるため土壌に灌水し、葉面には灌水しないほうがよい。
(2)支柱と敷き藁(わら) 果菜類の栽培には、支柱を立てる方法と、地面をはわせる方法とがある。トマト、キュウリ、ナス、ピーマンでは、本葉が5~10枚出たころに支柱を立てる。砂地や乾燥しやすい土質のところでは、キュウリ、メロン、カボチャなどはビニルシートまたは藁を敷いて地面をはわせたほうがよい場合もある。
(3)整枝・剪定(せんてい) 繁茂した枝葉を整理することは、通気性を保ち日当りをよくし、病虫害から植物を守り、味をよくするうえでたいせつな作業である。果菜類のように新梢(しんしょう)に開花・結実するものはいくつかの腋芽(えきが)が出るが、この芽をいくつも出すと枝葉ばかり繁茂し良果が得られない。平均した良果を採取するために、ナス・ピーマン型、トマト型、カボチャ・スイカ型などの整枝の仕方がある。[堀 保男]
病害虫
栽培密度の高い所で肥培管理された野菜は、病害虫にとって絶好の生息地となり、また繁殖の場ともなる。とくに幼苗期に食害を受けると、生育が著しく阻害される。したがって、定期的に、病気には殺菌剤、害虫には殺虫剤を散布し、防除することがたいせつである。野菜関係では、使用できる農薬は品目別に登録制になっており、安全使用基準が定められている。[堀 保男]
『青木茂之著『家庭菜園』(1976・文化出版局) ▽板木利隆著『家庭の園芸シリーズ 野菜づくり――育て方と相談』(1978・小学館) ▽青木茂之監修『百科 絵でみる家庭菜園』(1984・ひかりのくに)』

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