デジタル大辞泉
「御花畑」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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お‐はなばたけ【御花畑・御花畠】
- 〘 名詞 〙
- ① 庭園などで草花を栽培してある所。はなばたけ。花園。
- [初出の実例]「佐野の源左衛門常世が屋敷は花ずきの者の跡ぞとて、若君の御花畑(バタケ)御休息所にたびてげり」(出典:浄瑠璃・最明寺殿百人上臈(1699)上)
- ② 高山帯で広範囲にわたって高山植物が生い茂る場所。夏の三、四か月の短い期間にいっせいに開花するところからいう。白馬岳、八ケ岳、木曾駒ケ岳、大雪山などが有名。《 季語・夏 》
- [初出の実例]「よべ一夜(ひとよ)雲ありけらし山のうへのお花畑は露しとどなり」(出典:太虗集(1924)〈島木赤彦〉燕嶽の上)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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御花畠
おはなばたけ
西の丸屋敷の西側石塁の外から出来島に至る瓢箪島に造営された御屋敷の一。屋敷普請が確認されるのは貞享五年(一六八八)九月で、藩主蜂須賀綱矩の母らが富田屋敷から御花畠へと引移っている(阿淡年表秘録)。だが寛文四―六年頃の出来島御屋敷指図(蜂須賀家文書)に「御花畠」が記され、また元和四年一月豊臣秀頼に殉死した青山助左衛門の妻(賀島弥右衛門の娘)を蜂須賀家政が御花畠御屋敷へ召寄せ、五〇〇石を与えたとされることなどから(阿淡年表秘録)、御屋敷が江戸時代初期から置かれていたことは確かである。天和三年(一六八三)の渭津城下之絵図で「花薗」とみえている御屋敷は、享保六年閏七月一日の夜、瓢箪島の青山助左衛門宅から出た火災で類焼し、五代藩主綱矩五男の万次郎隆寿と次女の佐賀姫が寺町の持明院に一時避難した。
御花畑
おはなばた
[現在地名]小田原市南町三丁目
西海子小路の南側にある。「風土記稿」は小田原北条氏の家臣松田康秀宅跡に稲葉正則が作った花園とする。「稲葉氏系譜」(県史四)には寛永一一年(一六三四)将軍徳川家光上洛の途次、小田原城に立寄った際「於花畑之室御酒宴有之」とあり、稲葉氏入部早々の造園であろう。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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お花畑【おはなばたけ】
高山帯に発達する草原。高山植物は生育期間が短いため,ほぼ一時に開花し,花は大きく,色はあざやかで美しい。砂礫(されき)地に発達する草原を〈乾性のお花畑〉,雪解け水などの流れ込む湿地に発達する草原を〈湿性のお花畑〉という。白馬岳(しろうまだけ)のものが特に有名。
→関連項目トムラウシ山
出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報
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出典 ダイビング情報ポータルサイト『ダイブネット』ダイビング用語集について 情報
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世界大百科事典(旧版)内の御花畑の言及
【高山植物】より
…この植物はその著しい匍匐(ほふく)性の樹型とともに,つねに森林限界より上部に出現し(ただし,分布域の北部では海岸付近の低地にも生育する),その他の大型低木であるキバナシャクナゲ,クロウスゴ,タカネナナカマド,ウラジロナナカマド,マルバシモツケ,タカネイバラ,コケモモなどを伴い,特徴的な群落を形成する。ハイマツのすきまや岩石地,砂礫(されき)地には矮小低木や草本植物を主体とするいわゆるお花畑が形成されるが,その地形,基層の安定性,水分の供給状態などを反映して多種多様な群落が形成される。すり鉢状の地形の底部に位置し,雪渓からの豊富な融雪水でうるおう湿潤な一帯には,コバイケイソウ,シナノキンバイ,ハクサンフウロ,イワイチョウ,ミヤマイ,ハクサンコザクラなどの典型的な雪田植物群落が形成される。…
※「御花畑」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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