落入(読み)おとしいれ

精選版 日本国語大辞典 「落入」の意味・読み・例文・類語

おとし‐いれ【落入】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 匂い袋一種小袖袖形をして中に白檀丁字などの香を収めたもの。のちに袂落としとして用いた。また、その匂い袋と地模様の同じ小袖。誰袖(たがそで)。〔日葡辞書(1603‐04)〕
  3. 団子汁(だんごじる)異名小麦粉をこねて、煮立った汁に落とし入れるところからいう。

おち‐いり【落入】

  1. 〘 名詞 〙 歌舞伎で、負傷者病人などの臨終から絶命に至るしぐさ。〔新時代用語辞典(1930)〕
    1. [初出の実例]「美しい歌舞伎のおやまの落入りの型にも似ていた」(出典:雪夫人絵図(1948‐50)〈舟橋聖一〉二)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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