絶命(読み)ゼツメイ

デジタル大辞泉 「絶命」の意味・読み・例文・類語

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精選版 日本国語大辞典 「絶命」の意味・読み・例文・類語

ぜつ‐めい【絶命】

  1. [ 1 ] 〘 名詞 〙
    1. 八卦忌(はっけいみ)でいう、凶方の一つ。絶命の方。遊年(ゆねん)の卦(か)の、中段陰陽を変えたもの(たとえば、遊年が「離」なら絶命は「乾」)。方違の対象となったり、犯土・造作など諸事を避けた。
      1. [初出の実例]「天皇遷東宮、御太政官曹司庁。為来十一月将一レ御内裏也。当此之時、陰陽寮言、天皇御本命庚午。是年御絶命在乾。従東宮内裏、直乾。故避之焉」(出典:日本三代実録‐貞観七年(865)八月二一日)
    2. 命が絶えること。死ぬこと。絶息。絶脈。
      1. [初出の実例]「此ままにては、あけなん日のたくはへもなく、絶命きはまりたる時には」(出典:評判記・色道大鏡(1678)一四)
      2. 「無辜(むこ)の人々が悶えながら絶命するのを、眉も動かさずに見てゐた」(出典:或る女(1919)〈有島武郎〉前)
      3. [その他の文献]〔書経‐高宗肜日〕
  2. [ 2 ] 九星占いでいう凶星の名。この星が現われると運はきわまり、破滅をまねくという。ぜつみょう。
    1. [初出の実例]「しかはあれど、今茲は為朝四十三歳、しかも絶命遊年に当れり」(出典:読本・椿説弓張月(1807‐11)残)
    2. [その他の文献]〔協紀弁方書‐本原二・小遊年変卦〕

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普及版 字通 「絶命」の読み・字形・画数・意味

【絶命】ぜつめい

死ぬ。〔明史、方孝孺伝〕孝孺、然として死に就く。命詞を作りて曰く、天、亂離をす 孰(たれ)か其の由(よし)を知らん~忠臣(いきどほ)りを發し 血(こもごも)る 此れを以て君に殉ず 抑(そもそも)何をか求めん

字通「絶」の項目を見る

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