蒸発散(読み)ジョウハッサン(その他表記)evapotranspiration

精選版 日本国語大辞典 「蒸発散」の意味・読み・例文・類語

じょう‐はっさん【蒸発散】

  1. 〘 名詞 〙 蒸発と蒸散が結びついた作用。土壌面からの蒸発と植物体からの蒸散によって、地球表面から大気中に水蒸気が移動してゆくこと。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「蒸発散」の意味・わかりやすい解説

蒸発散
じょうはっさん
evapotranspiration

地表から大気に供給される水蒸気の量で,地面からの蒸発量と植物の葉面からの蒸散量を合わせたもの。地中が水で飽和状態のとき最大となるが,気温によって大きく支配される。水収支の問題を扱う際の重要な概念でもあり,農業とは深い関連をもつ。蒸発散量降水量との差がその土地の水の不足量ないしは余剰量となる。水分不足が起こらないよう十分水が供給されたと仮定したときの蒸発散量を計算で求め,これを蒸発散位と定義する。チャールズ・ソーンスウェートはこの蒸発散位を用いて気候を区分した(→ソーンスウェートの気候区分)。それによると,蒸発散位の年総量 1141mm以上が熱帯,1140~571mmが温帯,570~286mmが冷帯,285~142mmがツンドラ,そして 141mm以下が氷雪の各気候となる。(→蒸散蒸発

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最新 地学事典 「蒸発散」の解説

じょうはっさん
蒸発散

evapotranspiration

水面や土壌面などからの蒸発(evaporation)と,植物による蒸散(transpiration)を組み合わせた語で,地表面から大気中へ運ばれる水の総量あるいはその過程を指す。単位はmm/day。日本の水田では6〜8mm/dayという値である。降水および流出と並んで,水の循環のなかで最も重要な過程の一つである。全陸地の年降水量の60%弱が蒸発散によって大気中へ戻る。

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百科事典マイペディア 「蒸発散」の意味・わかりやすい解説

蒸発散【じょうはっさん】

水面,地面からの水の蒸発と,植物体を通じて水が水蒸気になる蒸散の両者をいう。地球上の水収支の考察には蒸発散量を用いる必要がある。

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