デジタル大辞泉 「蒼頡」の意味・読み・例文・類語 そう‐けつ〔サウ‐〕【蒼頡/倉頡】 中国古代の伝説上の人物。黄帝の史官で、鳥の足跡から文字を創案したと伝えられる。そうきつ。 そう‐きつ〔サウ‐〕【蒼頡/倉頡】 ⇒そうけつ(蒼頡) 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例 Sponserd by
精選版 日本国語大辞典 「蒼頡」の意味・読み・例文・類語 そう‐けつサウ‥【蒼頡・倉頡】 ( 「そうきつ」とも ) 中国の伝説上の人物。黄帝の史官で、鳥の足跡を見て文字を創作したという。[初出の実例]「昔有二三兄弟一。議作二三行書一。大梵天王造二左行梵書一、佉婁仙人造二右行伽書一、最弟蒼頡造二下行篆書一」(出典:悉曇蔵(880)序) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例 Sponserd by
改訂新版 世界大百科事典 「蒼頡」の意味・わかりやすい解説 蒼頡 (そうけつ)Cāng jié 中国古代の聖人で,文字を発明したといわれる伝説上の人物。倉頡とも書く。黄帝の史官であり,目が四つあって聡明であったといわれる。蒼頡が文字を発明したという伝説は,戦国後期の《荀子》にあらわれ,漢代になると黄帝の史官であったという伝説があらわれる。秦始皇帝の宰相であった李斯が,蒼頡の名をとった《蒼頡篇》という初学者向きの字書を作ったが,今は伝わらない。執筆者:伊藤 道治 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報 Sponserd by
普及版 字通 「蒼頡」の読み・字形・画数・意味 【蒼頡】そう(さう)けつ 黄帝の臣。文字の制作者であるという。倉頡。〔淮南子、本経訓〕昔(むかし)頡の書を作るや、天、粟(ぞく)を雨ふらし、鬼、夜哭す。字通「蒼」の項目を見る。 出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報 Sponserd by
日本大百科全書(ニッポニカ) 「蒼頡」の意味・わかりやすい解説 蒼頡そうきつ 中国古代の伝説上の人物で、聖天子とされる黄(こう)帝に仕えた記録係。生まれながらにして神聖な蒼頡は、その顔に四つの目があったといわれる。当時はまだ文字がなく、かわりに縄を結んで記録としていたが、彼は鳥獣の足跡からヒントを得て象形文字を創作した。蒼頡は倉頡とも書き、蒼および倉は創を、また頡は結をそれぞれ表すことから、この名は初めて記録をつくった人のことではないかと考えられる。[伊藤清司] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例 Sponserd by
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「蒼頡」の意味・わかりやすい解説 蒼頡そうけつCang Jie; Ts`ang Chieh 倉頡とも書く。中国,古代に文字を発明したという伝説上の人物。黄帝の史官であったが,鳥獣の足跡をみて文字を考案したという (『説文解字』序) 。のち秦の李斯が小篆 (てん) によって文字を統一したときに作った書も「倉頡編」と名づけられた。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by