先ず(読み)マズ

デジタル大辞泉 「先ず」の意味・読み・例文・類語

まず〔まづ〕【先ず】

[副]
はじめに。最初に。「先ず下ごしらえをして、その後料理する」
とりあえず。ともかく。何はともあれ。「これで先ず一安心だ」「先ず一休みしよう」
ある程度の確信をもって判断や見通しを述べるときに用いる。おおよそ。多分。「この調子だと先ず大丈夫だろう」「先ず助かるまい」
(下に否定的な表現を伴って)どうにも。いかにも。
「―心も得ぬことなれば」〈今昔・二八・七〉
[類語](1始め最初第一一次原初嚆矢手始め事始め優先一番しょぱないの一番真っ先先立ち先頭当初初期初頭始期早期初葉劈頭へきとう冒頭出だし滑り出し初手出端ではなはなはし口開け取っ付きあたまのっけスタート取り敢えず差し当たりひとまず当座序の口皮切り第一歩第一声始まる始めるトップ初発始まり発端端緒濫觴らんしょう権輿けんよ起こりとば口取っ掛かり開始幕開き開幕立ち上がり口切り最優先何をおいても何はさておき何はともあれ口火を切る先ず以て/(3多分たぶん恐らく大方おおかた十中八九大抵けだしたしかおおかた文字通りまさにまさしく/(4迚も到底とうていどうしても何としても何等なんら全然全く一向さっぱりまるきりまるで少しもからきしちっとも皆目一切まるっきりとんといささかも毫も微塵も毛頭更更何もなんにも何一つ一つとして全くもってどだいてんで寸分一寸寸毫毫末夢にも

せん・ず【先ず】

[動サ変]他より先に事を行う。先を越す。さきんずる。
大臣おほいまうちぎみに―・ぜられて、ねたくおぼえ侍る」〈・若菜上〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「先ず」の意味・読み・例文・類語

せん‐・ず【先】

  1. 〘 他動詞 サ行変 〙せんずる(先)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android