大方(読み)おおがた

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

大方
おおがた

高知県南西部,黒潮町南西部の旧町域。土佐湾に面する。 1943年町制施行。 1956年白田川村と合体。 2006年佐賀町と合体して黒潮町となる。大部分が山地。蛎瀬川と吹上川に挟まれた平野部で施設園芸が行なわれる。特に海岸部でつくられるラッキョウは味のよさで知られ,県内有数の生産高を誇る。上川口港,田野浦港は大敷網漁業を行なう漁港。南部の海岸沿いにある入野松原 (国の名勝) は入野県立自然公園に指定され,キャンプ場がある。ほかに有井庄司の墓,田ノ口古墳が知られる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

デジタル大辞泉の解説

おお‐かた〔おほ‐〕【大方】

[名]
物事や事柄の大体。大部分。あらかた。「大方は理解できた」「給料の大方が食費に消える」
普通の物事。世間一般。世間一般の人。「大方のご希望に添いたい」
[副]
だいたい。大部分。あらかた。「仕事は大方かたづいた」
恐らく。たぶん。「大方寝坊でもしたのだろう」
(多く、話を切り出すときに用いて)大づかみに言えば。だいたい。およそ。そもそも。
「―、この京のはじめを聞ける事は」〈方丈記
(否定の語を伴って)いっこう。全然。
「人を遣りて見するに―逢へるものなし」〈徒然・五〇〉
[形動ナリ]普通であるさま。一般的なさま。ひととおり。
「世にある人の有様を、―なるやうにて聞き集め、耳とどめ給ふ」〈末摘花

たい‐ほう〔‐ハウ〕【大方】

度量の大きいこと。また、その人。
学問や見識の広いこと。また、その人。
ほとんど。大部分。おおかた。副詞的にも用いる。
「―の花主(おとくい)」〈魯文西洋道中膝栗毛
立派な道。仏の道。
「久しく―に迷ふ」〈霊異記・上・序〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

大辞林 第三版の解説

おおかた【大方】

( 名 )
大部分。大半。 「 -の人は賛成している」
世間一般。 「 -の予想どおり」
( 副 )
全体の大部分に及ぶさま。だいたい。あらかた。 「骨組みは-できた」
確かではないが、そうとらえてまず間違いないさま。恐らく。多分。 「 -そんなことだろうと思っていた」 「 -着いたころだ」
(打ち消しの語を伴って)全然。少しも。 「 -廻らざりければ、とかく直しけれども/徒然 51
( 形動ナリ )
世間一般によくあるさま。普通。 「ただ、-にて、宮にまゐらせ給ふ/源氏 賢木

たいほう【大方】

見識の高い人。
おおかた。あらまし。 「 -の花主おとくい右の表題を暗記そらんじ給ひて/西洋道中膝栗毛 魯文
大道。仏の道。 「久しく-に迷ふ/霊異記

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

大方
おおがた

高知県西部、幡多(はた)郡にあった旧町名(大方町(ちょう))。現在は黒潮町の南西部を占める地域。土佐湾に面する。旧大方町は、1943年(昭和18)町制施行。1956年白田川村を合併。2006年(平成18)佐賀町と合併して、黒潮町となる。土佐くろしお鉄道中村線、国道56号が通じる。『和名抄(わみょうしょう)』の大方郷、中世の一条氏の大方荘(しょう)。式内社加茂神社などの所在地で、尊良(たかなが)親王関係の史跡もある。海岸には戦国時代以来の潮害防備の保安林である国指定名勝入野(いりの)松原が3キロメートルほど続いている。稲作を中心に、キュウリを主とする蔬菜(そさい)や花卉(かき)の施設園芸、砂地利用の玉ラッキョウ栽培が盛んで、シラス漁など沿岸漁業もみられる。入野地区の土佐西南大規模公園内には国土庁(現、国土交通省)のモデル定住圏構想によるふるさと総合センターがある。[大脇保彦]
『『大方町史』(1963・大方町) ▽『大方町史 改訂版』(1994・大方町)』

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典の解説

たい‐ほう ‥ハウ【大方】

〘名〙
① 度量が大きいこと。また、その人。
② 学問・見識の高い人。博学の人。賢い人。転じて、敬意をこめて世間一般の人をいう。
※童子問(1707)上「子亦命之以童子問。要明以告于大方也」
※妾の半生涯(1904)〈福田英子〉四「今其大概を記して、大方(タイハウ)の参考に供せん」 〔荘子‐秋水〕
③ 大きな国。大国。
※性霊集‐五(835頃)与越州節度使求内外経書啓「思欲決大方之教海、灌東垂之亢旱」
④ 禅宗で、大きな寺。禅林。大叢林。
※空華日用工夫略集‐延文五年(1360)八月「若能応命而叨臨大方、不咲於広衆
⑤ 大きな道。立派な道。仏の道。
※霊異記(810‐824)上「坎井(かんせい)の識、久しく太方に迷(まど)ふ」
⑥ 夫を失った、高貴な女性。〔日葡辞書(1603‐04)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

パッシングショット

テニスで、ネット際に進んできている相手のわきを抜く打球。パス。パッシング。...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android

大方の関連情報