(読み)タデ

デジタル大辞泉 「蓼」の意味・読み・例文・類語

たで【×蓼】

タデ科イヌタデ属の植物総称イヌタデハナタデオオケタデサクラタデなど。また特に、葉を和風香辛料とするヤナギタデなどをさす。 夏 花=秋》到来の酢に―摘む妹が宿/虚子

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精選版 日本国語大辞典 「蓼」の意味・読み・例文・類語

たで【蓼】

  1. 〘 名詞 〙 タデ科タデ属に分類される草本の総称。路傍水辺に生える。一般に、葉は細長く節にさや状の托葉があり、枝先に小花を密生した花穂をつける。花は単弁花で花弁はなく、萼(がく)が花弁状に発達している。ヤナギタデ(別名マタデ、ホンタデ)やアザブタデは、葉を香辛料として生食するほか、蓼酢を作るのに用いられ、民間薬として虫さされや利尿剤として用いられる種類もある。狭義にはヤナギタデのことをいう。《 季語・夏 》

▼蓼の花《 季語・秋 》

  1. [初出の実例]「わがやどの穂蓼(たで)古幹(ふるから)つみ生(お)ほし実になるまでに君をし待たむ」(出典:万葉集(8C後)一一・二七五九)

蓼の補助注記

歌語としては、「万葉集」では挙例の歌の他にも地名「穂積」にかかる枕詞「水蓼(みずたで)」として用いられるなど、あくまでも「穂をつむ」ものとして扱われている。

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動植物名よみかた辞典 普及版 「蓼」の解説

蓼 (ヤナギタデ・タデ)

学名Persicaria hydropiper var.hydropiper
植物。タデ科の一年草,薬用植物

蓼 (タデ)

植物。タデ科タデ属の一年草の総称

出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報

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