藤豆(読み)フジマメ

デジタル大辞泉 「藤豆」の意味・読み・例文・類語

ふじ‐まめ〔ふぢ‐〕【藤豆/×鵲豆】

マメ科蔓性つるせいの一年草。葉は3枚の小葉からなる複葉。夏から秋、紫色か白色蝶形の花が咲く。さや鎌形で、黒色の豆が数個入る。若い莢は食用熱帯地方原産で、栽培される。千石せんごく豆。隠元豆あじまめ。 秋》

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関連語 蔓性 名詞

精選版 日本国語大辞典 「藤豆」の意味・読み・例文・類語

ふじ‐まめふぢ‥【藤豆・鵲豆】

  1. 〘 名詞 〙
  2. マメ科のつる性一年草。熱帯アジアないしアフリカの原産といわれ、また江戸初期、中国から隠元禅師がもたらしたともいい、蔬菜として広く栽培される。葉は三出複葉でクズの葉に似ているが毛はない。小葉は広卵形で長さ五~七センチメートル。夏、葉腋から長い花柄が伸び紅紫または白色の蝶形花を多数階段状につける。豆果は長さ六~七センチメートル、扁平で鎌形状の長楕円形。若いときに採って食用にする。関西地方ではインゲンマメという。漢名、扁豆・藊豆。せんごくまめ。あじまめ。てんじくまめ。ひらまめ。なんきんまめ。《 季語・秋 》 〔大和本草(1709)〕
  3. 植物「いんげんまめ(隠元豆)」の異名。〔物類称呼(1775)〕
  4. 植物「はっしょうまめ(八升豆)」の異名。〔物品識名(1809)〕

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