日本歴史地名大系 「蘇原御厨」の解説
蘇原御厨
そはらのみくりや
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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伊勢国一志郡に成立した伊勢神宮(内・外宮)領御厨。建久3年(1192)8月の伊勢大神宮神領注文(《神宮雑書》)に,〈蘇原御厨二宮御領。領家八条女院〉と見える。この注文によれば,同御厨は康和3年(1101)8月21日付宣旨をうけて四至・田畠本数を検注のうえ供祭物の済数を注進し,永久3年(1115)6月17日付の宣旨を下給されている。なお領家職は八条院領であったが,嘉元4年(1306)の昭慶門院領目録では,後宇多院から昭慶門院へ伝領されている。神宮領としては,なお《神宮雑例集》《神鳳鈔(じんぽうしよう)》《外宮神領目録》等々に見え,6,9,12月の三節祭に米,塩を供進していることがわかる。また享徳2年(1453)11月の三郡内神税徴納注文(《伊勢神宮引付記録》)によれば,このころ,伊勢国司北畠氏の家臣家城(いえき)兵庫による代官請が成立している。
執筆者:西山 克
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…三重県北部,員弁郡の町。人口8776(1995)。北東部の養老山地西麓の扇状地と南西部の員弁川沿いの沖積平野からなり,集落は南西部の河岸段丘上に発達する。中心集落の楚原は中世には伊勢神宮領の曾原御厨が設けられた所で,明治に入って員弁郡役所が置かれ,現在も員弁郡の中心となっている。基幹産業は農業で,米作を中心に養鶏,畜産が行われている。近年,上笠田地区に工業団地が造成され,工業開発とともに都市近郊農村への脱皮がはかられている。…
※「蘇原御厨」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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