日本歴史地名大系 「チセヌプリ」の解説 チセヌプリちせぬぷり 北海道:後志支庁蘭越町チセヌプリ磯谷(いそや)郡蘭越町と岩内(いわない)郡共和(きようわ)町の境にある山。ニセコアンヌプリ火山群の西部にあたる。標高一一三四・五メートル。東にニトヌプリ(一〇八〇メートル)、イワオヌプリ(硫黄山、一一一六メートル)、西にシャクナゲ岳(一〇七四メートル)、白樺(しらかば)山(九三一メートル)などが連なる。山川地理取調図に記す「チセ子シリ」、明治六年(一八七三)の「後志国地誌提要」にみえるチセノホリ山は当山と考えられる。北側の共和町域には溶岩台地上に神仙(しんせん)沼(湿原沼)・大谷地(おおやち)湿原をはじめ高層湿原が広がっており、高山性の湿性植物やフサスギナの群落がみられる。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「チセヌプリ」の意味・わかりやすい解説 チセヌプリ 北海道南西部,共和町と蘭越町の境にある火山。標高 1134m。山岳名はアイヌ語で「家形の山」の意。活火山のニセコ火山群の西部を占める溶岩円頂丘(鐘状火山)。輝石安山岩の岩層流によって形成された北側の緩斜面には,大谷地,神仙沼,長沼などの湿原や沼沢地がある。頂上付近には高山植物が群生。ニセコ積丹小樽海岸国定公園に属する。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by
日本大百科全書(ニッポニカ) 「チセヌプリ」の意味・わかりやすい解説 チセヌプリちせぬぷり 北海道西部、後志(しりべし)総合振興局管内の共和町と蘭越町(らんこしちょう)の境界にある山。標高1135メートル。ニセコ火山群のうちイワオヌプリ火山群に属す溶岩円頂丘で、橄欖(かんらん)石両輝石安山岩よりなる。北側に長沼泥流による緩やかな斜面が開け、南麓(なんろく)にはニセコ湯本(ゆもと)温泉やチセヌプリスキー場がある。ニセコ積丹小樽(しゃこたんおたる)海岸国定公園の一部である。[瀬川秀良] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例 Sponserd by