虚仮(読み)コケ

デジタル大辞泉の解説

こ‐け【虚仮】

[名]
思慮の浅いこと。愚かなこと。また、その人。「虚仮の一念」
仏語。真実でないこと。外面と内心とが一致しないこと。
[接頭]名詞などに付く。
見せかけだけで中身のない意を表す。「虚仮おどし」「虚仮おどかし」
むやみやたらにすることや、そのような状態であることをけなしていうのに用いる。「虚仮いそぎ」「虚仮惜しみ」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

大辞林 第三版の解説

こけ【虚仮】

[2] ( 名 )
思慮・分別が浅いこと。愚かなこと。また、そのような人。 「泣かれぬるといふ詞こそ余り-すぎていかにぞや聞え侍れ/無名抄」
うそいつわり。仏教で、心の中は正しくないのに外見のみをとりつくろうこと。 「 -不実ふじちの我が身にて/正像末浄土和讃」
( 接頭 )
名詞などに付く。
見せかけだけで中身のない意を表す。 「 -おどかし」
むやみやたらにあることや、そのような状態であることをけなしていうのに用いる。 「 -いそぎ」 「 -惜しみ」

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

精選版 日本国語大辞典の解説

きょ‐か【虚仮】

〘名〙
① みせかけばかりで内容のないこと。うそ、いつわり。
※語孟字義(1705)下「無一毫虚仮、無一毫偽飾、正是誠」 〔墨子‐修身〕
② (━する) 品位、価値などを下げること。〔英和記簿法字類(1878)〕

こ‐け【虚仮】

(「こ」「け」は、それぞれ「」「」の呉音)
[1] 〘名〙 (形動)
仏語。真実でないこと。また、外面と内心とに相違があること。また、そのさま。
※法然消息文(1212頃)御消息「外には、賢善精進の相を現し、内には虚仮をいだくことをえざれ」
思慮、内容などが浅いこと。深みのないこと。また、そのさま。浅薄。
無名抄(1211頃)「但、泣かれぬると云ふ詞こそ、あまりにこけ過ぎて、いかにぞやおぼえ侍れ」
③ 愚かなこと。また、その人やそのさま。ばか。まぬけ。
咄本醒睡笑(1628)八「座敷の興に物語をせんとする者あれば、傍(かたはら)より、こけ、こけといひて評したる時に」
[2] 〘接頭〙 名詞などにつけて、やたらにするさまをけなしていうのに用いる。「こけいそぎ」「こけおしみ」「こけみれん」など。

こ・ける【虚仮】

〘自カ下一〙 (「こけ(虚仮)」の動詞化) ばかげている。おろかである。浅薄である。
※寛永刊本蒙求抄(1529頃)四「文章を見たれば、こけた籠(ろう)まふりのひきのやうに有ったぞ。あの様のこけた事を知(しり)たかと云て」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

タピオカドリンク

中国茶や紅茶などに球状のタピオカを入れた台湾発祥の飲料。「タピオカティー」とも呼ばれ、米国やアジア諸国で人気を集めている。日本では1990年代に台湾のチェーン店が進出して以来、若い女性を中心に幾度もブ...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android

虚仮の関連情報