蛎ノ浦島(読み)かきのうらしま

日本大百科全書(ニッポニカ) 「蛎ノ浦島」の意味・わかりやすい解説

蛎ノ浦島
かきのうらしま

長崎県西彼杵半島(にしそのぎはんとう)の北西海上にある島。「蛎浦島」とも書く。西海市(さいかいし)に属する。面積4.82平方キロメートル。西彼杵半島西方に浮かぶ大島の南西方に位置する。第三紀層の丘陵地からなり、1907年(明治40)炭坑が開発され、最盛期は年産120万トンを超える日本屈指の海底炭田となったが、1968年(昭和43)閉山。炭坑住宅のアパート群は空き家のまま残されている。島の東岸には海食崖(がい)が発達、西岸リアス海岸で、崎戸港福浦)があり、佐世保(させぼ)への定期船がある。大島との間に中戸(なかと)大橋が架かり、西彼杵半島と陸路で連絡し、南西方に続く崎戸島との間に本郷大橋が架けられている。人口1538(2000)。

[石井泰義]

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百科事典マイペディア 「蛎ノ浦島」の意味・わかりやすい解説

蛎ノ浦島【かきのうらじま】

長崎県西彼杵(にしそのぎ)半島の北西にある島。面積4.75km2。第三紀層からなり,丘陵性を呈し,西彼杵郡崎戸町(現・西海市)に属する。江戸時代には大村藩領に属して流罪の島とされた。また捕鯨基地でもあった。明治末から石炭採掘,三菱鉱業の崎戸炭鉱として稼行してきたが,1968年閉山した。

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