蛞蝓魚(読み)ナメクジウオ

デジタル大辞泉 「蛞蝓魚」の意味・読み・例文・類語

なめくじ‐うお〔なめくぢうを〕【蛞蝓魚】

頭索綱ナメクジウオ科の原索動物浅海にすみ、全長約5センチ。魚に似るが、頭も目もはっきりせず、体は淡桃色で透明あごがなく、吸い込んだ水をして栄養を摂取する。神経はあるが、脳はない。脊索をもち、脊椎動物原形として学術上重要。本州中部以南に分布するが、数はきわめて少ない。愛知県蒲郡がまごおり市・広島県三原市の生息地では天然記念物
[補説]ゲノム分析から、ナメクジウオが人を含む脊椎動物共通祖先に最も近いという説が唱えられている。

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精選版 日本国語大辞典 「蛞蝓魚」の意味・読み・例文・類語

なめくじ‐うおなめくぢうを【蛞蝓魚】

  1. 〘 名詞 〙 原索動物頭索綱の海産動物。体長五センチメートル内外。体はシラウオに似た形で、透明。口は体の前端に開き、周囲に約四〇本のくちひげがある。体の中軸には、脊椎動物の背骨のもとになる脊索を終生持つので、脊椎動物に最も類縁のある動物として、学術上注目されている。暖海の砂底にすみ、夜間海中を泳いで食物をあさる。世界に約二二種、日本からは一種知られている。天然記念物に指定している地方もある。近年、カンブリア紀化石から、ピカイアと呼ばれるナメクジウオ類の一種またはそれに近縁と思われるものが発見され、注目されている。

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動植物名よみかた辞典 普及版 「蛞蝓魚」の解説

蛞蝓魚 (ナメクジウオ)

動物。ナメクジウオ科の海産動物

出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報

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